防災/災害の種類と対策

津波災害にあわないために(2ページ目)

津波は自然災害の中でももっとも強大で、多くの被害者を出してしまう災害。海に囲まれた日本では最も気にかけていなければならないのだが、実際にはその意識はとても低いことが知られている。

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド


津波被害から逃れるために

津波
津波は海底での地殻変動が起きた際に、海水が上昇または下降したときに発生する。そのパワーはすさまじいものになる。
まず海岸で、地震を感じたり、警報が鳴った場合には、とにかくすぐに海岸を離れ、高台へと移動することが重要です。たとえわずかな揺れだったとしても、津波の高さや規模はその震度の大きさに比例しません。過去には1960年に太平洋を超えて大きな被害を発生させたチリ沖での地震などもあります。このときはまだ情報網が発達していなかったために、地震発生22時間後に津波が襲来。日本国内でも140名もの死者行方不明者が出る大きな被害になりました。

また地震発生源が近いと津波の襲来に対して、津波警報が間に合わないことも考えられます。海岸近くにいた場合には、とにかく地震を感じたらすぐに避難することが重要です。残念ながらこれまでの津波警報の発生時に、多くの人が警報を無視して海岸に居残る例が後をたちません。津波はその姿が見えてからでは避難が間に合いません。この地球最大の被害をもたらす津波に対して、もっと真摯に向き合っていかないといけないと、地震警報発生時にはいつも思うものです。

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