防災/災害の種類と対策

消火器の使い方

冬場に多く発生する火事災害。そのときになって消火器の使い方がわからないというのでは非常に危険。とりあえずあなたの家の消火器はどんな種類か、まずはチェックしてみてください。

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

空気が乾燥した冬の時期、火事による被害は多発します。また食事時間など、台所で火を扱う時間帯などに大規模な地震が発生すると、同時多発的に地震火災が発生する危険があります。そんな時のために、家庭には消火器をできれば複数用意しておきたいのですが、家庭での消火器設置は義務ではありません。もしも天ぷらや焼き物などをする場合は、常に火から目を放さないことを徹底させて欲しいものです。

消火器の使い方知ってますか?

消火
天ぷら油の火災は一気に炎が燃え広がるために大変に危険。もし水を入れて消そうとすると写真のようになる
特に天ぷら油による火災は、タバコの火の消し忘れとともに火災の原因の多くを占めるものです(放火を除く)。天ぷら油はある一定の温度(370℃前後)を超えると自動発火することをご存知ない方は多く、ついうっかり火をつけたままその場を離れてしまい、大きな火災につながることになります。

消火器には大きく分けて粉末の消火器と強化液タイプの二つの種類があります。前者は紙や木材などの炎を一瞬で消すことができますが冷却能力が弱く、天ぷら油の火災には向いていません。再燃させることもありますので気をつけましょう。後者は瞬間に炎を消すことはできませんが冷却効果を持ち、特に油火災には効果を持っています。このほか初期消火に効果の高いエアゾールタイプのもの、最近では酢を使った万能タイプの消火器なども販売されています。

消火器の使い方

消火2
「酢」を原材料とした消火器。食用の原料なので後始末も簡単。miyata キッチンアイ ¥8,800(税込)
実際に消火器を使ったことのある方はそんなに多くないでしょう。ご自宅のマンションや地域の自治会などで行う防災訓練などが行われていると思いますが、ぜひ一度試してみることをお勧めします。消火器を使用する方法はどんな機種でも(エアゾール式を除く)使用方法は共通しています。消火器を火災現場にできるだけ近づけてから

1.まず安全ピンを抜く
2.ノズルを火元に向ける
3.レバーを強く握って火元に向けて掃くように放射する

この3ステップです。その他に注意することとしては、風上から火元に近づき、炎や火の粉をかぶらないようにすること、誰もがわかる場所に置いておくこと(台所近くなど)、消火器が使用期限内の物であることを確認しておくこと(通常3年~5年)などが必要です。消火器が破損していたり液漏れがあったりするといざという時に使用できません。ぜひ年に一度は点検しておいてください。

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