バラエティ豊かだった出展車両・メーカー
カスタマイズカーの祭典「東京オートサロン」が開催され、今年も数多くの来場者を集めた。1月12日~14日の3日間合計来場者数は、319,030名(前回実績:324,400名)で少し減っているが、幕張メッセを回った感想からいうと、今年も大盛況という印象を受けた。
東京オートサロンは、今でこそ自動車メーカーやインポーターの存在感が大きく、もちろん資金力からいってもブースも大きい。だが、多彩なクルマ文化を示す同ショーは本来、小さなカスタマイズカーのスペシャリストが集う場であり、ほかにもタイヤやカーナビメーカーなども力を注いでいる。
自動車メーカーで際立ったのは? 市販化が期待されるクルマが多数展示
自動車メーカーでは、日本市場で圧倒的な強さを誇るトヨタ(トヨタガズーレーシング)とレクサスがやはり際立っていた。
「GR Super Sport Concept」は、ル・マン24時間参戦などで得た知見を反映させたハイブリッドスポーツで、テストカーも同時に世界初公開された。GR開発統括部 ZRチーフエンジニアの古場博之氏にお話を伺うと、熱効率50%という驚異的な高効率が自慢で、あくまでコンセプトカーという前置きはありながらも市販化は夢物語ではないようだ。
ほかのメーカーも気合が入っていて、ホンダは新型CR-Vのカスタムコンセプトモデルを披露。さらに、S660モデューロXコンセプトなど市販化が期待される出展車両も注目を集めていた。
スズキは新型クロスビー、新型スペーシアのコンセプトカーを早くも披露。アウトドアやウインタースポーツなどをテーマに掲げていた
スズキやダイハツという軽やコンパクトカーを主力としたメーカーの注力ぶりも印象的で、スズキは年末に発表されたばかりの軽トールワゴンの新型スペーシア、コンパクトSUVのクロスビーなどのコンセプトカーを披露。スキーやキャンプ、釣りなどをテーマに掲げていた。
ダイハツは、80年代にホットハッチとしてファンから絶大な支持を集めたシャレード・デ・トマソのエッセンスをブーンに再現させたコンセプトカーなどを披露。私のような40代以上の方には懐かしさを、若い人には新鮮な感覚で受け止められたようだ。
輸入車ブースも大盛況
輸入車では、3年連続で輸入車ナンバー1となったメルセデス・ベンツが大ブースを構え、スーパーGTでシリーズタイトルを獲得した「グッドスマイル 初音ミク AMG」をはじめ、Vクラスなど人気の市販モデルを数多く展示していた。また、3年ぶりに前年超えを果たしたフォルクスワーゲンは、パサートをCOX(コックス)がGT3仕様に仕立てた参考出品車をはじめ、レトロな外観で人気のタイプ2をキャンパー仕様に仕上げたモデルを参考出品。レースとアウトドアという2大テーマでブースを展開。
ほかにも、タイヤやカーナビメーカー、NATS(日本自動車大学校)というような学生主体のブースまでバラエティ豊かなクルマ達を見ることができる東京オートサロン。毎年1月上旬に開催されているので、今回見逃してしまったという方はぜひ来年訪れてみてはいかがだろうか。
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