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パソコンで作る年賀状。(宛名職人Ver.13レビュー)(3ページ目)

新しい「宛名職人Ver.13」を使った年賀状の作成手順から印刷までの流れを見ながら、失敗しやすいポイントや便利な小技などを紹介しましょう。

木下 幹司

執筆者:木下 幹司

Macガイド


「表面デザインの作成」


最後に宛名面もデザインの調整しておきましょう。いくらプリンタを使うからといっても、素っ気ない字体だと味気ないですから、できるだけ手書き風のフォントを使いたいものです。

宛名面の編集は、住所録が表示されている状態で、「ウインドウ - レイアウト表示」を選びます。その後「ファイル - レイアウトを編集する…」を選べば、編集が可能になります。フォントの変更を行いたいときは、対象をクリックして、設定パレットからフォントを選びます。

年賀状に最適なフォントは宛名職人に何種類か付属していますから安心です。私は「HG行書体」を選びました。

「プリンタで出力」


さて、いよいよ実際の出力をしましょう。
まずは、最初に用意した「印刷テスト用はがき用紙」をつかって印刷結果や用紙セット位置の確認をしておきます。

以下にプリンタの設定で注意する点をまとめてみました。

●用紙をセットするときの用紙の向きと量に注意!
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用紙の上下の位置は画面から見て上から印刷されていく形になるため、郵便番号枠がプリンタの奥側になります。
最近のプリンタはすべて前面給紙機能をもってますが、この場合、印刷面は下にする※ことを注意してください。つまり、裏面を印刷する場合は宛名面が見えている状態でセットします。
※背面給紙の場合は、印刷する面を上にします。

また、セットする用紙の量は多すぎないように注意しないと、正しい位置に印刷されないなどのトラブルの原因になります。

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Mac OS Xの用紙設定ダイアログでは、用紙の方向を3種類から選択できます。縦置きの印刷用、横置きの印刷用で左側が上、同じく右側が上。年賀状では横置きデザインの裏面にしたとき、宛名面の向きと食い違うため、印刷の向きには細心の注意が必要ですね

●印刷品質と用紙種類
印刷時の用紙種類や品質の設定もきちんと設定しておかないと「印刷が遅いだけでちっともきれいじゃない」という状態になりかねません。

特に「写真用年賀はがき」を使う場合はせっかく高い買い物をしたのに、その能力を100%生かしきれないということになりかねません。

プリンタの設定はMacの場合印刷時のダイアログで設定しますが、Windowsの場合は「プロパティ」で開きます。
このとき用紙の種類や品質を使用する用紙にあったものに変更しましょう。
用紙の種類がわかりにくいときはHPのプリンタなら「自動」という項目を選んでおけば問題ありません。
細かな設定方法は各プリンタのヘルプやマニュアルを参考にしてください。


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Mac OS Xを便利にしている機能の一つプリセット登録。設定した内容で「別名で保存」を選べば名前を付けて保存しておけます。
Mac OS Xならば、こういった設定を複数登録して他のアプリケーションからでも再利用できるので便利です。

●印刷してすぐは印刷面をこすったりしないようにする
印刷終了直後はインクが完全に乾いていないため、すぐに指で触れたりするのは厳禁です。用紙同士がこすれることで印刷面が汚れることもあるので、印刷した直後は2~3分そのまま放置しましょう。


●両面印刷は1ページ目が宛名面、2ページ目が裏面。しかし…
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これはMac OS X v10.4の画面です。以前のMac OS Xであれば「自動」という項目はありませんでした
Mac OS Xの印刷機能の特徴として「最終ページから印刷する」という機能があるため、両面印刷したときに、裏面が1ページになって表面が2ページ目※として印刷されてしまいます。
※このときは、宛名面を最初に印刷しますから、宛名面を下にして用紙をセットします。

これはプリントダイアログの「用紙処理」の初期設定が“自動”(または逆順)であるため、発生しています。「通常」に直して設定を登録しておきましょう。

次に、宛名職人で目的の住所のみ印刷するような場合の注意点を挙げてみましょう。
●「印刷するカード」は「一覧表示中のカード」にしておくと間違わない
宛名職人の環境設定「その他」をひらいて「印刷条件の初期条件」を「一覧表示中のカード」にしておきます。こうしておくことで、条件で宛先を絞り込んでいる状態で印刷したときなどは、その結果のみ、すべて表示しているときはすべてで印刷できます。
また、現在表示中の宛先だけ印刷したいときは印刷時のダイアログで「印刷するカード」を「選択中のカード」とします。

●項目ツールで貼付けた宛先の情報は両面印刷時のみ有効
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ファイル-プリント で表示されるダイアログは「宛名面の印刷」と「裏面の印刷」を同時に行うようなデザインになっています。両方をチェックして印刷しないと、項目ツールの一部の情報はうまく印刷されません
項目ツールで宛先の「備考1」などを個別入力したい場合は宛名面と裏面を同時に印刷するひつようがあります。どうしても裏面と表面をべつべつに印刷したいときは、両面印刷の設定で「片面ずつまとめて手動両面印刷」を選びます。

●印刷部数などの数値が入力できなくなったら、一度Finderに切り替えよう
…これはことえりの問題かもしれませんが、Mac OS X v10.4になって頻繁に発生する現象です。
プリントダイアログで部数などへの文字入力ができなくなります。
この現象を解決するには、プリントダイアログを表示したまま、一度Finderなどの別のアプリケーションに切り替えて戻ってください。それで入力できるようになります。


【関連情報】
アジェンダ
アジェンダ - 宛名職人Ver.13
アジェンダ - 宛名職人2006 Premium
宛名職人Ver.12 の使い方(from All About)
年賀状特集 - All About

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