炭酸泉の名湯、湯屋・下島温泉と岐阜県の秘湯
岐阜県の世界遺産、白川郷の近くに平瀬温泉がある。大白川温泉の引き湯で90度の高温である。また山深い旧明宝村の温泉を紹介。次に高山に近い飛騨川温泉と炭酸泉で有名な湯屋温泉「奥田屋」下島温泉「仙游館」日帰り温泉施設の「ひめしゃがの湯」のレポート
1 平瀬温泉 (温泉地再訪)はたご白山館
1. 大白川源泉の引き湯
2. 掛け流しだがやや劣化している
3. 少たまご味 少硫黄臭
平瀬温泉にはふじや旅館に以前宿泊しており、ふじや旅館がまだ秘湯を守る会に入る前の小さな民宿の頃であった。薄く白濁した硫黄泉で良い記憶になっている。今回は特に前情報も無かったが、掛け流しということではたご白山館に宿泊した。大白川源泉の14キロにも及ぶ引き湯である。
今回、大白川温泉に行こうとしたが道が決壊して行けないとのことで諦めた。90.9度の含硫黄食塩泉で総計1279mgの源泉である。最新の分析表ではHS 5.9mg H2S 0.3mgである。男女が底でつながった小さな浴槽に掛け流しで利用されていた。透明、茶色湯の華浮遊、少たまご味、少硫黄臭であった。湯の華以外は透明で個性は少なくなっていた。昔ながらの民家風の宿で夕食の囲炉裏焼きが良かった。
平瀬温泉 はたご白山館
岐阜県大野郡白川村平瀬126-100
電話. 05769-5-2222
利用料金:500円 要予約
利用時間:10:00~15:00
定休日. なし
平瀬温泉 はたご白山館
2 明宝温泉 湯星館
1. 透明、無味、無臭
2. 循環
3. 弱いすべすべ
高山からも荘川からも遠い旧明宝村にある温泉。やっと行くことが出来た。温泉センター系の湯星館という施設である。八角形の建築の浴室棟が付いた温泉センターである。
フッ素の多い単純泉で42度、毎分43リットルと少量の湧出である。総計332mgながらフッ素が24mg含有されている。非加水、加温、循環、殺菌である。
石造りの露天風呂とタイルの内湯がある。個性は少なく透明、無味、無臭で弱いつるつるがあった。内湯も露天風呂も結構な大きさがあり、湧出量からみても施設が大きすぎると思われた。
明宝温泉 湯星館
岐阜県郡上市明宝奥住3428-1
電話. 0575-87-2080
利用料金:500円 子供 250円
利用時間 10:00~21:00
定休日. 水曜日
明宝温泉 湯星館
3 飛騨川温泉 しみずの湯(再訪)
1. 内湯オーバーフロー循環
2. ほぼ掛け流しに近い
3. 硫黄分の感触残る
つるつるの湯であった記憶の馬瀬温泉を通過して国道41号線に入り北上した。飛騨川温泉の看板が目に入り、寄ってみた。以前仮設の時に訪問して、源泉掛け流しで仄かな硫黄臭が残りよい記憶になっている温泉である。
このたび立派な施設が出来て飛騨川温泉「しみずの湯」と命名されて営業している。現代建築ながら和の風情を持った良い造りで、大石積みの外壁と縦型ブラインドのような縦格子が美しい。設計者の力量を感じた。39.2度のアルカリ性単純泉で毎分300リットルの湧出である。加温、循環ながら一時的にオーバーフローさせて掛け流しにする使い方である。
内湯はほぼ掛け流しに近い半循環で湯を多めに使用しておりなかなか新鮮であった。露天風呂はオーバーフロー循環である。総計150mg前後の薄い成分量ながらたまご味と硫黄臭がはっきりとわかり、仮設時代と同じ感触である。またつるつるの感触もあり、良い温泉であった。
飛騨川温泉 しみずの湯(再訪)
岐阜県下呂市萩原町四美1426-1
電話. 0576-56-4326
利用料金:風呂のみ500円 子供300円
10:30~21:00
定休日. 火曜日
飛騨川温泉
次はやはり炭酸泉の下島温泉「仙游館」と赤い湯の「ひめしゃがの湯」の2ヵ所