お付き合いの度合い、立場によって異なる香典の相場

近年は葬儀費用も高額になり、故人への供養とともにその遺族の葬儀費用の一部を負担する意味合いも強くなっていますが、いくらでもというわけにもいきません。一定のルールも必要です。

お付き合いの度合いで包む金額は変わりますし、立場によって出すか出さないかも変わります。いろいろなケースがあり、それぞれの家庭の事情などで判断すべきこともあります。今回はごく一般的な事例に関してお話ししていますのでご参考までに。
香典の相場はケースによって変わります。

香典の相場はケースによって変わります。



身内が亡くなった場合は香典を出すのか?

自分の身内が亡くなった場合に香典を出すのか? と疑問をもつ方があります。身内であっても、喪主以外の人は喪主に対して香典を出すのが基本

加えて、同居している/していないなどを基準に香典を出すか出さないかを決めることが多いようです。ただし、祖父母が亡くなった場合に、結婚して家庭をもっている孫は同居/別居にかかわらず香典は出します。一方、独身の孫の場合は、喪主が自分の親になり喪主側になるわけですから香典は出しません。

そのほかの例については、以下を参照してください。

<例>
・夫または妻を亡くした場合に、喪主は子供が務めた場合
→残された夫または妻は香典を出しません

・両親が亡くなった場合に、同居している兄弟姉妹が喪主を務める場合
→喪主は香典を出しません

・両親が亡くなった場合に、同居している兄弟姉妹が喪主を務める場合
→その他の別居している兄弟姉妹は香典を出します


■金額の目安
両親が亡くなった時の香典の目安は10万円前後。兄弟姉妹が亡くなった時の香典の目安は3万~5万円です。


親戚が亡くなった場合の香典は?

親戚が亡くなった場合でも香典を出すのか出さないのか迷うことはあります。この場合は結婚して所帯を持っているかが判断の基準になります。結婚している場合は、親と同居している/していないにかかわらず香典は出します。

独身の場合は、親と同一と考え出さなくても差し支えはありません。しかし、独身であっても社会的な地位がある方などは出すのが一般的。また、ほとんどお付き合いのない親戚の場合は、親が家の代表として香典を出しますので、必要ないでしょう。

■金額の目安
伯父伯母が亡くなった時の香典の目安は1万~3万円。親が出す金額より少なめに。


会社関係の方が亡くなった場合の香典はどうする?

勤務先の上司・同僚・部下やその家族が亡くなった場合には香典を包みます。その場合に香典を出すか出さないかは、その方との関係などで決まります。目安としては3千円~2万円。自分の年齢などで変わります。

■年齢ごとの金額の目安
20代:3千円~5千円
30代:5千円~1万円
40代:5千円~1万円
50代:5千円~2万円


友人・知人が亡くなった場合の香典はどうする?

友人知人の場合も、同じくその家族が亡くなった場合には香典を包みます。香典を出すか出さないかはその方との関係などで決まります。

■金額の目安
5千円~1万円


ご近所の方が亡くなった場合の香典はどうする?

ご近所の場合も同じくその家族が亡くなった場合には香典を包みます。香典を出すか出さないかはその方との関係などで決まります。

■金額の目安
3千円~5千円


なお、以上で解説した金額はあくまでも目安ですので、必ずこれに従うものでもありません。その時の状況やご自身の気持ちで判断すればいいと思います。また、会社や町会などで決まっている場合もありますのでその場合はそれに従うようにしましょう。


【合わせて知りたい】香典は新札と古いお札、どっちがいい?

お祝い金や香典を現金で渡す時によくいわれるのが紙幣の状態。「お祝い金には新札を、香典には古いお札を」などです。香典の場合に新札を避けるのは、この日のために新札を用意しておいた、ととられるためです。

しかし、最近ではこの風習もなくなりつつあります。霊前に供えるものだから古いお札は失礼にあたるという考え方もあり、新札でも問題ありません。古いお札がある場合はそれでいいのですが、新札しかない場合はわざわざ交換することもありませんし、折り目をつける必要もありません。


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