フィールドワーク

更新日:2004年05月14日

(3) 今回はカメの大物?登場!!

ながらくお待たせいたしました。とうとうオーストラリア旅行記の完結編であります。最後はカメで締めくくりましょう。なんとおみやげのプレゼントもあります!!

全国の両爬ファンのみなさんコンニチハ!!
前回から一ヶ月という、実に間延びしてしまい、もはや読んでくれる人なんているのか!?という感じで始まりました、星野の「オーストラリア旅行記・完結編」であります。

<前回までのあらすじ>
始めて両爬の聖地・オーストラリアはケアンズへ行って、いろいろな野望を抱いていたものの、ズグロパイソン以外は、ちょっとイマイチな成果のここまででありました。でも、変なスキンクと変なカエルはたくさん見られて、結構楽しい。
詳しくは
「オーストラリア旅行記・その1」
「オーストラリア旅行記・その2」

では本編の始まり始まり。

▼三日目・昼の部—ヤケクソで大冒険—
さて、三日目であります。というか明日の最終日は午前中の飛行機で発つために、フィールディングの実質最終日です。
さあ今日の予定は...というと実はこれが何にもできていないのでした。この背景には二つの複雑な感情が絡み合っています。つまり
「昨日のズグロパイソンで、もう満足してしまおうかな...」

「昨日まではズグロ以外はイマイチだしなぁ。今日もダメかも...」
です。
しかし、ここで大変なことに気づきました。
「カメ見てないよ...」
そうです。ここオーストラリアはカメこそ独特なのです。ご存知のようにオーストラリアのカメは、スッポンモドキ以外はすべて曲頚類なのですから、これはぜひ見なくてはいけません。昨日のアボリジニも「この川にはカメはたくさんいるぞ」などと言っていたし。
というわけで最終日の大きな目標はカメを見ることになりました。

◇いざ大冒険!!
その目標を掲げて、いざ出発です。今日もまたケアンズは快晴。雲ひとつありません。
途中、夕べ、山の岩場で捕まえたヤモリたちの写真撮影を行います。捕まえたときは、何のことはない壁チョロでしたが、こうやって改めてみると、ビロードヤモリはじめ、やはり個性的です。
ビロードヤモリの一種Oedura rhombifer


採集した場所に立ち寄って、いかにも不自然な真昼間のヤモリ撮影会を終え、ヤモリたちにはお礼を言ってもといた場所に逃がします。
Bynoe's GeckoHeteronotia binoei


次に行く場所を車の中で考えていると、同行の友人が
「ちょっと珍しいイワトカゲの基産地が近くにあるから行ってみませんか?」
との提案。
慰めではなく、こういうのは結果はどうでもいいんです。本当に。明確な目的を持って、それを達成するために、自分たちがどこまで頑張ったか、が後悔しないための最大のミソなのです。地図でその場所を確認して、出発!!

...って、おい、遠いよ~!!!
特に、初めての行程は、余計に遠く感じます。
途中、道路上で轢かれていた、結構大き目のヘビの死体に駆け寄れば、これまた生きていたら、恐ろしいブラウンスネークの一種。うーん、生きたヘビを見たい...

結局、昼前に、個人的に今回最も気に入った町であるアサートンにやっと着いたので、ここでテイクアウト専門の、日本で言うところの弁当屋に寄って、なんだかわからない食料と飲料水を調達。それでも目的地はまだまだ先です。

いよいよ山の中に入り、未舗装道路が多くなってきます。途中、山の中の岩場を自由に跳ね回るかなり大きなカンガルーの一種を見て、
「ああ、このカンガルーは日本で言うところのカモシカなんだろうなぁ」などと適応放散を生で見て感激したりしていましたが、道はどんどん心細くなっていきます。
頼りは、なんだかえらい縮尺の地図のみ。地図上に集落の名前があっても、実際は家が一軒あるだけだったりします。ついには道を間違えて、でたらめなダートをやっとこ通り抜けたと思ったら、こんな山奥で何をしているのか?と本気で悩んでしまうような場所の家の庭先に入ってしまったりと、なかなか目的地に着けません。

◇廃村の丘
しかし、それでもようやく目的地に到着しました。この頃には心身ともに疲労はピークだったのですが、その場所の絶景は、そんな疲れも吹き飛ばしてくれました。
苦労してたどり着いたその小高い丘は、残念ながらイワトカゲがいる、というイメージとはかけ離れた場所でありました。
何となく、もう一度訪れたい


しかし、その草に覆われた小高い丘には、かつてそこに多くの人間が生活し、何か大きなドラマがあり、今は人も近づきがたいような場所になっていることを物語るモニュメントがありました。残念ながら英語で書いてある説明は理解できませんでしたが、なんだか苦労してここまで来てよかった、と妙な感慨にふけりました。
それでも、もちろん両爬を探すことは忘れません。よく目を凝らせばイワトカゲはいませんが小さなヤモリとヘビメトカゲの一種の姿を見ることができました。ただし、落ちていた鉄板をはぐったその下にゴケグモの一種がいたときは、さすがに冷や汗が出ましたが...

その小高い丘でかつてあったであろう、人々のドラマに思いを馳せながらアサートンで買った変な弁当を食って、そこを立ち去りました。なんだか、この場所は妙に気に入ってしまって、きっとまたケアンズに来たときは、訪れてしまいそうです。

山を下りてアサートンに戻る途中に自然発生した山火事に遭遇したりと、なかなか楽しい道中でした。そうこうしているうちに、ついに最後の目的地に到着しました。
マジ、山火事
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この記事の担当ガイド

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星野 一三雄

5歳でのミドリガメ飼育を最初に、物心ついた頃から、三度の飯より生き物好きの暮らしを送る。両性爬虫類の…

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