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犬種による特性を知ろう(3ページ目)

どんな犬を見ても可愛く感じるもの。あの犬種が欲しい、この犬種もいいな。いや、ちょっと待って! 同じ犬でも犬種によって気質や特性の違いがあるのです。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド

イメージどおり? それともイメージとは裏腹?

ミニチュア・シュナウザーはちょっと頑固なところがあり
それぞれに違う気質や特性を持つからこそ、犬という動物は楽しい。
しかし、前記のようなグループに分けてみても、それは大雑把なもの。個々の犬種には、またそれぞれに違った味わいがあるものです。

例えば、小型愛玩犬としてくくられているパピヨン。この犬種と暮らす人達からよく聞かれるのが、「こんなに活発な犬種だとは思ってもみなかった」と、その運動性能のよさを表すような言葉。実際、アジリティーなどスポーツドッグとして活躍する子達もいます。祖先はスペインのスパニエルの一種と伝えられていますが、スパニエルと言えば鳥を対象とした猟犬達。その血を引いているとすれば、活発であるのも頷けます。

また、ミニチュア・シュナウザーの祖先を探っていくと、スタンダード・シュナウザーやミニチュア・ピンシャーの名が出てきます。ピンシャーとはドイツ語で「テリア」を意味するということは、ミニシュナの犬種名自体には“テリア”という言葉が入っていなくとも、テリア気質を持つ犬種であることが見えてきます。

俗に「テリア気質」という言葉がありますが、これはテリア種全般に共通する、勇敢で活発、やや闘争的で頑固な気質を表したものです。ですから、テリアの中で最も小さいヨークシャー・テリアも、その可愛らしい見かけとは裏腹に、立派にその気質を持っているということになります。

大型犬ではアフガンやボルゾイなど、さぞ運動が大変かと思いきや、意外と家の中では大人しく、ゆったりと過ごすことができたりと、一般のイメージとは違う気質・特性を持った犬達が多々います。だからこそ、犬は楽しいと思いませんか?

犬種の特性を知ることが始めの一歩

犬は生きているものです。犬種としての特性の他に、それぞれの子にその子なりの性格というものがあります。私達一人一人が、同じ人種であっても性格が違うように。しかし、犬種ごとの特性や気質を知るということは、犬選びの重要なポイントになります。

隣りの家で飼われている犬種が自分の家にも合うとは限りません。これから犬を飼いたいと思っているのであれば、ビジュアル的な可愛さや美しさの好みのみでなく、是非、自分が一緒に暮らしてみたいと思う犬種の気質や特性というものを考慮に入れてみて下さい。

体力がない人が活発過ぎる犬種を飼うのは少々辛いでしょう。集合住宅にお住まいなら、吠えやすい犬種はより気を使うというものです。自分の性格や体力、生活環境など諸々の要素を考えた上で、自分に合う犬種を選ぶということが、しいては犬と飼い主互いの幸せにも繋がるのではないでしょうか。

現在では犬に関する情報もたくさんあります。また、先輩飼い主さん達もたくさんいますので、経験談などを聞いてみるのもいいですね。犬が欲しいと思ったら、その気持ちをちょっとだけ押さえて、自分に合う犬かどうかを調べ、まずは考えてみるところから始めましょう。


*ここで言う犬種ごとの気質や性格といったものは、ごく平均的なものです。同じ日本人であってもラテン系っぽい性格の人がいるように、同じ犬種にあっても個々の性格はそれぞれです。
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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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