決定版! 中国のおすすめお土産
お宝満載の中国へようこそ! “お土産探し”も旅の素敵なエッセンスです
“世界の工場”といわれる中国には、伝統工芸品からキッチュなチャイナグッズまで、ありとあらゆるモノが溢れています。そんな中から、プレゼントして喜ばれる、自分でも欲しくなる“オススメの逸品”をご紹介します。「伝統品」、「手軽なお土産」、「食品」の3つのカテゴリーに分けてご案内します。また、中国での買い物のポイントについて説明します。これさえ知っておけば、ぼったくられることも少なくなりますよ!
<目次>
伝統品の中国お土産
中国のお土産の定番といえば、この「伝統品」です。匠の技が息づく品々は、値の張るものも少なくありませんが、長く使える良質なものばかり。プレゼント用だけでなく、自分のためにお気に入りの一点を探し出してください! さて、おすすめの6品をご紹介しましょう。
1.陶磁器
著名な陶芸家・高振宇氏(※)の作品「新玉シリーズ」
数千年も前から、中国は陶磁器の先進国として世界をリードしてきました。その伝統は今も受け継がれ、特に景徳鎮は芸術品として高く評価されています。年代ものの高価な品にはなかなか手が出せませんが、現代のものならば、陶芸家による作品でも数万円ぐらいから手に入ります。これは日本の価格の数分の1。大量生産のものなら数百円程度の商品も。
手書きのチャイナ柄がお洒落なコーヒーカップ。ひとつ約1000円
さらに最近、写真のような新しいタイプの陶磁器も流行しています。自分で食器を選び、そこに気に入った絵付けをしてもらうオリジナル。こちらは実用的で、お値段も約1000円~とリーズナブル。
※陶芸家・高振宇氏
1964年、江蘇省宜興に生まれる。両親とも紫砂工芸の名手。日本の武蔵野美術大学での留学、加藤達美、高橋弘の師事を経て、93年北京通州区に築窯。NHK番組「悠久の中国 やきもの紀行」(2000年)で新鋭陶工として紹介された。作品としては、上写真の「新玉シリーズ」のほか、「水紋シリーズ」も有名
2.中国茶、茶道具
本場の茶葉は本当においしい。一度は体験して欲しい中国の茶文化
数千年の歴史を有す中国のお茶文化。のどの渇きを癒すだけでなく、体調を整えたり、気持ちをリラックスさせたり、コミュニケーションを円滑にしたり、生活に深く根付いています。中国茶は発酵の程度や製造方法によって、緑茶、緑茶、白茶、青茶、紅茶、黒茶に分けられ、その中でも生産地や茶葉を摘む時期でグレードが分けられます。
日本では高価な中国茶も、本場中国ではリーズナブル。茶葉は一般的に量り売りで、少量でもきれいに梱包してくれるので、プレゼント用にもおすすめです。茶葉にあわせて、お気に入りの茶道具を揃えてみましょう。お茶の種類によって淹れ方や道具が違ってくるので、店員さんに尋ねてみてください。ふさわしい茶器やその使い方など、色々教えてくれますよ。
3.シルク製品
肌に溶け込むような柔らかさをもつシルクのガウン。約6000円
「シルクロード」という言葉が表すように、絹は昔から中国の有名な特産物でした。今でもその生産は盛んです。売れ筋は、シルクの質感を味わえるパジャマや下着。上質シルクのものでも、一万円以下で購入できるのですから、自分用はもちろん、プレゼント用にもおすすめです。ただし、店によっては表示がシルクでも化繊だったりすることも。デパートなどで購入するのがベストですが、生地をすり合わせた時の音(本物はキュッキュッと音がする)などで品質チェックをすることもお忘れなく!
シルクと並んで人気なのがカシミアです。一般的にはセーターやマフラーが人気ですが、一生ものとしてカシミアのコートをオーダーメイドする人もいます。
4.アンティーク雑貨
レプリカだけど雰囲気満点のジュエリーケース。約3000円
アンティークで人気なのは、木製の家具や雑貨。本物はかなり値が張りますし、120年以上の骨董品は海外への持ち出しが禁じられていますので、レプリカがおすすめです。これなら大きめのジュエリーボックスでも数千円で手に入ります。店によっては、「こういった形のこんな柄のものが欲しい」と自分だけのオリジナルを注文することもできます。
5.オーダーメイド
お手ごろ価格でオートクチュールが楽しめるのは中国ならでは
生地選びから、採寸、仕立てまですべて自分だけのために行うオーダーメイドは、日本ではなかなかできない贅沢です。しかし、中国では1万円程度でその贅沢を体験できてしまうので、試さないのは損です! チャイナドレスや中山服といった伝統衣装以外でも、雑誌などのサンプルさえあれば、たいていのものは作ることができます。
6.印鑑
イラスト希望の場合は柄サンプルを持っていくのがベスト
中国のお土産で印鑑というとあまりにもベタなイメージがあると思いますが、実は最近の中国の印鑑はちょっとすごいんです! 漢字はもとより、アルファベット、パンダやドラゴンといったイラストなんかも彫ることができてしまうのです。年配の方には定番ものを、友だちには楽しいイラストのハンコをプレゼントしてみてはいかがでしょう。
手軽な中国土産
お手ごろ価格で中国らしいお土産を手に入れたい!という人にぴったりなのがこのカテゴリー。どれも1000円前後とリーズナブルなので、友だち用に買って配る、という時に便利ですよ!
7.チャイナ雑貨
お手ごろ価格で、しかもキュート。思わず買いすぎてしまうチャイナ雑貨
チャイナ風デザインの布地で作ったチャイナ雑貨は、可愛くて、しかも安い! 写真のティッシュカバーやワインカバーで500円前後、クッションカバー(2枚組み)で600円前後。その他、テーブルクロスやベッドカバーなども600円~数千円程度。いかにも中国なはでばでしい柄、シックな柄などなど、好みに合わせてセレクトしましょう。
8.アクセサリー
天然石のネックレス約1000円と、淡水パールのネックレス約150円
パールや天然石のアクセサリーが1000円前後で購入できてしまうというのも中国ならでは。翡翠、メノウ、クリスタル、トルコ石などありとあらゆる天然石のアクセサリーが手に入ります。おすすめは、石をセレクトして、デザインを決めて、その場で作ってもらうというオーダーアクセサリ(作業費無料)。けっこうハマリますよ。
9.チャイナ風Tシャツ
年々、可愛い柄が増えているチャイナ風Tシャツ。今後も新柄に期待
毛沢東、赤い星、パンダなどなど、ポップなデザインが可愛いチャイナ風Tシャツ。観光地ならどこでも売られている、いわゆる“お土産の定番”です。Tシャツだから部屋着にもなるし、1枚約800円と安価なので、親しい友人へのお土産としてもピッタリ。特に人気なのは小さくてキュートな子供服。親子でペアルックなんてことも可能です。
10.ご当地キティ、スタバのご当地タンブラー
万里の長城柄の御当地タンブラー95元(約1600円) (C)Ayako・H
北京セブンイレブンにて期間限定で販売されたルフィat万里の長城マグネット
最近、注目を集めているのが“ご当地もの”。特にスターバックスで売られているご当地タンブラー(上写真)は、各国のタンブラーを集めている人も少なくなく、「プレゼント用だけでなく自分用も欲しい!」と、何個も買い込む人もいる人気商品。また、ルフィのマグネットのような日本人が「欲しい!」と思うご当地グッズは、セブンイレブンやローソンなど、日系コンビニで扱っていることが少なくありません。現地の日系コンビニは要チェックです!
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中国の食品お土産
プレゼントして喜ばれる中国の食品って何だろう?と悩む人はけっこういるようです。中華好きな友だちなら、豆板醤などの調味料、腐豆腐などの珍味といったセレクトもありですが、そうでなければ無用の長物に。一般的に喜ばれる食品……たしかに難しいのですが、探せばあるんです! ここでは、職場のお土産になるようなキッチリしたものから、友人に軽く渡せるばらまき用まで、幅広く取り揃えてみました。
11.天福名茶の菓子
金萱烏龍鳳梨酥。甘すぎず、しっとりと美味な逸品!
天福名茶は、中国全国に支店を持つお茶の名店。茶葉ももちろん有名なのですが、ここのお菓子がとってもおいしいんです! お菓子はすべてお茶の風味がベースとなっているオリジナル商品。バリエーションも豊富で、価格も約500円~と手ごろです。売れ筋は、金萱烏龍鳳梨酥(50元)、水果茶点(35元)など。職場へのお土産におすすめです。
12.金【口桑】子喉片
さすが漢方!と感動させられる“スースー”をぜひ一度お試しあれ
金【口桑】子喉片は、口に入れた瞬間に喉がすーっとする魔法ののど飴。独特なパッケージから、「おじさんのど飴」として親しまれるベストセラー商品です。西青果(カリロクの幼果)、羅漢果、メントール、金銀花などが主成分の漢方薬なので、ほろ苦くていかにも“効きそう”な味! 全国の薬局で購入することができます。お値段1箱20粒入りで約250円です。
13.日系のお菓子
人気の御当地ポッキー。左から広東フカヒレスープ味、四川激辛味、ウーロン茶味、北京ダック味、上海蟹味。ミニサイズ×12箱で約200元(3000円強)
ドラえもん、キティちゃんがデザインされたお菓子も人気
明治やグリコ、不二家など日本でもお馴染みのお菓子たち。見慣れたパッケージをよくよく見てみると、中国語表記が! そんなおもしろさをプレゼントできるのが日本メーカーのお菓子です。味はもちろん日本レベルですし、中国食品は心配……という人も安心! 仲良しのお友だちへのちょっとしたお土産として最適です。
14.立頓(リプトン)の中国茶
日本の烏龍茶とは一味違う深煎り烏龍茶
上からジャスミン茶、烏龍茶、緑茶。ヨーカドーやカルフールなど大型スーパーならどこでも入手可
リプトンが中国オリジナルとして販売する中国茶シリーズ。シリーズは黄色いパッケージのジャスミンティと茶色の烏龍茶、グリーンの緑茶の3種類あります。ジャスミンティは中国茶好きには人気ですが、日本人には烏龍茶と緑茶が飲みやすいのでおすすめです。1箱25パック入りで約12元(約200円)とお手ごろですので、色々買って飲み比べてみてください。
中国土産の具体的な購入場所は
「北京のショッピングスポット」、「
上海の雑貨店・ショップ」、
「香港のショッピングモール」、
「香港の市場」、「
マカオのショッピングモール」に詳しく紹介しています。ぜひご一読ください!
中国旅行での買い物ポイント1.店の種類を知る
コアなお土産を探すなら、個人商店がおすすめ
中国の小売には、「ショッピングモール(購物中心)」、「デパート(百貨商場)」、「スーパー(超市)」、「コンビニ(便利店)」、「個人商店」、「市場」があります。この中で「個人商店」と「市場」は、一般的に値段表示がなく、“価格交渉”をしなければならないので、“ぼったくり”などのトラブルが生じやすいのです。かといって、デパートやスーパーなどの売値は、日本と同じか、むしろ高いなんてことも……。中国ならではの買い物を楽しむなら、個人商店や市場をうまく利用することです。道端に商品を並べて売っているような店?は、掘り出し物があったりおもしろいのですが、基本的に違法なので、万が一買った商品に問題があっても返品はできません。
中国旅行での買い物ポイント2.中国式清算方法を知る
地方の都市では、まだまだ中国式清算方法がけっこう多い
近年、中国でも日本と同じようにレジでお金と商品を交換する清算方法がほとんどですが、極一部のデパートやショッピングモールでは、いまだに“伝票”を介して売買を行う「中国式清算方法」が存在しています。中国式清算方法とは……
■中国式清算方法の流れ
- 買いたい商品を店員に伝える
- 店員が3枚綴り(または2枚綴り)の伝票に商品名、数量、価格を書き込む
- 店員から伝票を受け取って、「収銀処」や「収款台」と書かれた支払い所に行って、伝票を渡して代金を支払う。領収書が必要な時は、ここでその旨を伝える
- 支払い所で、支払済みの印を押してもらった伝票2枚を受け取り、売り場に戻り、店員に伝票2枚を渡す
- 店員から商品と伝票1枚を受け取る。1枚は店員の控えとなる。
- 値段を聞く前に、他の人(特に地元人)が、いくらぐらいで買っているかチェックして相場を知る
- 自分の中で、これ以上だったら買わないという“最高値”をあらかじめ設定しておく
- 自分で決めた“最高値”で買えないようなら、すっぱりあきらめる
このややこしいシステムは、お金を扱う人数を制限するために導入されたもの。支払い所が離れていたり、面倒なのですが、中国ならでは!と思って楽しんでください。
中国旅行での買い物ポイント3.中国独自の表示価格
野菜や果物は500グラム当りの値段表示がメイン
市場やスーパーで売られる野菜や果物、穀物などは「1斤(500グラム)」単位の価格表示がされており、「1両(50グラム)」、「半斤(250グラム)」、「5斤(2.5キロ)」など欲しい分だけ購入できます。市場では店主に直接必要な分量を伝えればOK、スーパーは店舗によって様々ですが、欲しい分をビニールに入れて計量所で価格シールを貼ってもらう――というのがメインです。
中国旅行での買い物ポイント4.価格交渉のコツを知る
外国人が多いお土産市場では言い値の5分の1ぐらいになることも
価格交渉は騙される心配もありますが、丁々発止のやり取りをして、納得のいく値段を勝ち取った時の喜びはひとしお。まさに中国での買い物の醍醐味といえます。さて、価格交渉で成功するカギは……
■価格交渉のポイント
可愛いものばかりでテンションが上がらないよう注意
交渉には「この価格以上なら買わない」というキッパリとした態度をとることです。交渉が不成立の場合はサッと立ち去りましょう。その時、店員が「ちょっと待った!」となり、こちらの言い値で売ってくれることも。その「ちょっと待った!」がないようなら、その価格は低すぎたという可能性大。どうしても欲しいようなら、違う店で価格をプラスして再度交渉してみましょう。
■価格交渉の注意点
価格交渉では“ひやかし”は禁物です。さんざん交渉したうえで相手がこちらの言い値をOKしたのに、「やっぱりいいや」となって、トラブルになったという話は少なくありません。相手の態度にだんだん嫌になってしまって……ということも多々あるのですが、面倒くさいことになっては損ですので注意しましょう。
中国での買い物のポイントは以上です。お土産紹介の前に、近年の中国の買い物の様相を大きく変えた「電子マネー決済」についてご紹介します。
中国で急成長中の電子マネー、モバイル決済
中国でも増加中のセルフレジ。ただし中国のセルフレジはほとんどが現金使用不可。現金払いの時はスタッフのいるレジを使用
肉まんなど軽食を供す路面店。こういう個人店でもモバイル決済があたりまえ。ただし現金決済もOKの店がほとんど
ここ数年、中国では電子マネーによる決済が猛スピードで普及しています。特にモバイル決済の普及は劇的で、スーパーやレストランはもちろん市場でも屋台でも、老若男女問わずスマホでQRコードをスキャンして一瞬で支払いを済ませています。そんな様子を目にすると、「現金での決済ができるか?」と不安になりますが、現在のところはほとんどのお店が現金払いオーケーですし、中国の電子マネー決済は一般的には中国の銀行口座が必要だったり旅行者にとってはハードルが高くなっています。ただし、モバイル決済のみのお店や現金払いを嫌がるお店もちらほら出てきています。また、海外の携帯でも専用アプリをインストールしてクレジットカードを紐付けて日本の「ポケットチェンジ」を利用して現金をチャージすれば使用できる--など、ハードルは高くても使用できる方法がでてきつつあります。電子マネー決済が海外の携帯でも普通に使用できるようになった時には、詳しく記事にしてご案内します。
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