スペリング・ビー
スペリング・ビー(Spelling Bee)とは、英単語のつづりコンテストです。単語のスペルをいかに正確に答えるかを競うもので、アメリカの子供たちの間でも人気があります。日本でいえば、漢字テストのようなものでしょう。
しかしその全国規模での大会は、歴史も古く、1925年に第1回大会が開催されました。子供たちが楽しく英語を学べるようにとの理由で始まったものです。
全国大会で優勝すると、現在は賞金約2万8千ドル(およそ300万円)をもらうことができます。2005年の大会はすでに開催され、13歳の子供が優勝しました。優勝を決める最後の問題は、音楽の用語で「アッポジャトゥーラ(前打音)」のスペルでした。皆さん、書けますか?(というより、私を含め、その言葉自体知らない方がほとんどでしょう。正しいスペルはappoggiatura)
過去の決勝問題をリストアップしてみましょう。
- 1925 gladiolus
- 1926 abrogate
- 1927 luxuriance
- 1928 albumen
- 1929 asceticism
- 1930 fracas
- 1931 foulard
- 1932 knack
- 1933 propitiatory
- 1934 deteriorating
- 1935 intelligible
- 1936 interning
- 1937 promiscuous
- 1938 sanitarium
- 1939 canonical
- 1940 therapy
- 1941 initials
- 1942 sacrilegious
- 1946 semaphore
- 1947 chlorophyll
- 1948 psychiatry
- 1949 dulcimer
- 1950 haruspex
- 1951 insouciant
- 1952 vignette
- 1953 soubrette
- 1954 transept
- 1955 custaceology
- 1956 condominium
- 1957 schappe
- 1958 syllepsis
- 1959 cacolet
- 1960 troche
- 1961 smaragdine
- 1962 esquamulose
- 1963 equipage
- 1964 sycophant
- 1965 eczema
- 1966 ratoon
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- 1967 chihuahua
- 1968 abalone
- 1969 interlocutory
- 1970 croissant
- 1971 shalloon
- 1972 macerate
- 1973 vouchsafe
- 1974 hydrophyte
- 1975 incisor
- 1976 narcolepsy
- 1977 cambist
- 1978 deification
- 1979 maculature
- 1980 elucubrate
- 1981 sarcophagus
- 1982 psoriasis
- 1983 Purim
- 1984 luge
- 1985 milieu
- 1986 odontalgia
- 1987 staphylococci
- 1988 elegiacal
- 1989 spoliator
- 1990 fibranne
- 1991 antipyretic
- 1992 lyceum
- 1993 kamikaze
- 1994 antediluvian
- 1995 xanthosis
- 1996 vivisepulture
- 1997 euonym
- 1998 chiaroscurist
- 1999 logorrhea
- 2000 demarche
- 2001 succedaneum
- 2002 prospicience
- 2003 pococurante
- 2004 autochthonous
- 2005 appoggiatura
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セラピー(1940年)、コンドミニアム(1956)、チワワ(1967)、アワビ(1968)などの身近な単語のほかに、なんと1993年の問題には「神風」が登場!スペルは・・・ただのローマ字!なのに、アメリカ人にとってはこれが決勝問題なんですね。
とはいっても、やはり全般的に難しい単語ばかり。スペルが難しい=親しまれていない単語ということで、単語の意味自体、あまりなじみがないものが多いようです。
「日本人は漢字をたくさん覚えなければならないから、大変!それに引き替え、アメリカ人は楽でいいわぁ」とお思いの方、このリストを見て「やっぱり日本人でよかったぁ」と思われるかもしれませんね。