防犯小説

更新日:2004年06月24日

【連載第5回】女が戻りドアを開けると、そこには テレクラの甘い罠〜深夜の訪問者

女がコンビニに出かけて戻ってきたと思ってドアを開けると、そこには女以外の人物がいた。数人の男が闖入してきてK介はわけのわからない事態にパニックになる。

※この連載記事は、実際に起きた事件をベースに構成してあります。【全8回】

【連載第1回】テレクラの甘い罠~夫の言い訳 
【連載第2回】テレクラの甘い罠~女からの誘い
【連載第3回】テレクラの甘い罠~シティホテル
【連載第4回】テレクラの甘い罠~インザルーム
を先にご覧下さい。

《あらすじ》サラリーマンのK介(33歳)は、テレクラで知り合った女とホテルで関係を持った。買い物に出かけるという女を送り出して、しばらくして戻ってきてドアを開けたところ、そこに立っていたのは…


突然の訪問者

開けたドアの向こうには…

開けたドアの向こうには、下を向いて男に腕を掴まれたミサキと、若い男が数人立っていた。

「な、なんですか…」

K介は、わけが分からず間の抜けたような声を出していた。ミサキの腕を掴んでいる男がミサキを先に部屋に押し込むようにして、まず入り込んできた。続いて二人の男が入ってくるとドアの前に一人が寄りかかった。
K介は後ずさるようにして部屋の中程に追われた。ミサキは髪がばらりと乱れて、下を向いたままなので、表情がまったくわからない。しばらくの間、誰も口をきかなかった。

頭の中で一生懸命、事態を把握しようとK介は知らずにこぶしを握りしめていた。しかし、バスローブを簡単に羽織っただけで、裸足にホテルのスリッパを履いている自分の姿が何か無防備で情けないような気分がしていた。ゴクリとのどを鳴らして、何かを話そうと口を開こうとしたときにミサキを掴んでいる男が口火を切った。

「タケダさんよ、どういうことかわかってんだろうな」

「どういうことって…」


自分で情けなくなるくらいのうわずった声しか出なかった。

「フッ。あんたのその格好を見れば、あんたがミサキに何をしたか誰だってわかるだろう」

「……」



開き加減になっているバスローブを直すのもおかしいが、くだけた格好で立っているのも何か無防備で弱気になっている自分を感じながらK介はチラチラとミサキを見ていた。何か言いたいのだが、何を言うべきかわからなかった。ミサキはずっと下を向いたままだ。

「オレはナカニシってんだ。ミサキはオレの女なんだよ」


男は低く落ち着いた声でそう言った。K介は言葉がなかった。しかし、一方的な状況は不利だと思い、

「いや、だからって…」


と、話し出そうとしたが、ナカニシが被さるように声を上げてきた。


→嘘と事実 
→→物言わぬ証拠 

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佐伯 幸子

安全生活アドバイザー。92年より「頭を使って身を守る方法?知的護身術」を提唱。子どもや女性の安全対策…

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