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ノートパソコンで外出先でインターネット

ノートPCを外出先に持ち出したときインターネットに接続する環境は現在どうなっているのでしょうか? 無線LAN以外でノートパソコンをネット接続する方法を紹介します。

上倉 賢

執筆者:上倉 賢

ノートパソコンガイド

出先で使うインターネット

最近は無線LANのホットスポットが、一大ブームとなりつつありますが、無線LAN以外でも外出先でインターネットは使えます。ノートPCを外出先に持ち出したときインターネットに接続する環境は現在どうなっているのでしょうか?

モデム

モデムはほとんどすべてのノートPCに搭載されていて、一般家庭はもちろん、(データポート付きの)ホテルや、事務所、ISDN公衆電話等、日本はもちろん海外でもコネクタ形状に注意し国際的な認証があれば、そのまま使えるもっとも汎用性の高い通信機器です。最近はモデムはいらないので、その分、他のコネクタを増やして欲しいと思っている方も多いですが、通常の利用はもちろん緊急時などにも使えるかもしれないので、当分無くなりそうにありません。海外で使用する場合はその国で認証のとれたモデムを搭載したノートPCを選びましょう。

赤外線

いわゆる IrDA です。一部の携帯機器ではまだ使われているようですが、位置を固定しておかないと不便なのか、ノートPCでは一部のプリンタや携帯機器等への接続以外に活用例をあまり聞きません。さらに追い打ちをかけるように、赤外線ポートを搭載しないノートPCも増えており、短距離通信にはBluetoothがこれから使われるようになるでしょうから、これ以上普及することはないでしょう。
タイミングを逃した感もある赤外線通信対応の公衆電話も短い運命でした。

有線LAN(Ethernet)

出先でこのコネクタを使える場所といえば、企業のオフィスや、Hi-Speed Internet対応のホテルしかありませんが、友人の家などでハブがあればそのまま使うことも可能です。今では当たり前ですが、数年前までは搭載されていることが珍しい時代もありました。ブロードバンドで利用している家庭や会社で使うなら無くてはならないコネクタです。

無線LAN

ホットスポットブームと言っても、無線LANを標準で搭載するノートPCは数限られており、不細工な出っ張りのあるPCカードを使わなければいけない場合も多いのですが、3Com のワイヤレスLANカード ならアンテナ部分をカード内部に入れることが出来るので便利です。PCカードを選ぶ場合はこういった製品を使いましょう。
まだホットスポットは数限られていますが、消費者にとっては考え物の有料サービスは置いておいて、無料で使える場所を紹介しているサイトもありますので、ここで紹介しているスポットを使えばかなりお得に使えるでしょう。
ちなみに、現在もっとも広く使われてるのが、IEEE802.11bです。これより速度が速い IEEE802.11a も出回り始めていますが、その後に IEEE802.11g というのが本命として待ちかまえていますので、今なら IEEE802.11bを使い、IEEE802.11gが普及してから乗り換えというのが、一番良いのではないかと思います。

PHS

毎年のように新しい規格が登場するPHSで、ノートPC内蔵型の H"IN を便利だと思う人もいるかもしれませんが、価格の高いノートPCでその規格が旬の時期にしか使い物にならないはめ殺し仕様をよしとしない人の方が多いでしょう。一番使い勝手がよいのはPCカード型などのPHSですが、会話用途にも使える普通のPHSからUSBケーブルで接続するのも、会話用途にも使えるためお得だと思います。携帯電話ではつながらないところが多い地下街などでも使用できますし、速度も無線LANにはかないませんが、とりあえず使える速度はでるので、日本国内では一番使えるワイヤレス接続環境かもしれません。

携帯電話

PHSが使えない郊外や、高速移動中にも使えるのが利点な携帯電話は、速度が遅いし、料金もそれなりなので、いつも持ち運ぶ携帯電話にノートPCとUSB接続ケーブルで緊急用途で使うとかいった場合にはいいかもしれません。NTT DoCoMo のFOMAもまだまだ発展途上なので、はっきり言って現時点では使わない方がいいです。また、携帯電話接続用コネクタを用意したノートPCというのもありますが、今ではUSB接続ケーブルという汎用性の高い製品がありますので、携帯電話接続用コネクタ等というその機種でしか使えないような製品は使わない方が良いでしょう。

衛星電話

携帯電話もつながらないような山奥や、海上などでは衛星電話を使うしかありませんが、これこそ本当にサイズや重さ、コストは関係無しに必要な人が使う物です。DoCoMoKDDIがサービスを提供しています。

まとめ

出先で使うと言っても、喫茶店などでじっくり使える場合、とにかく動き回るので一カ所で止まってられない等、人によってベストな選択は異なります。
出先で長時間喫茶店などにいられるのなら、ホットスポット対応のお店で、無線LANを使うのが速度や料金面から一番良いでしょう。
出かける場所が決まっておらず、一カ所にとどまっていられないなら、速度ではそれほどでもありませんが、比較的どこでも使えるPHSを使うのがいいでしょう。
接続時間が長いのならAirH"や128kbpsの接続サービスを使うのが良いでしょう。
たまにしか使わないし、携帯電話などを使うのもコスト面から難しいとかならモデムをISDN公衆電話などに繋いで使うのも良いと思います。
普段は使わないけど、緊急用にどこからでもつながるようにしておきたいとかなら、携帯電話をUSBの接続ケーブルで使うのが良いでしょう。

 
速度
可搬性
国外
コスト
将来性
ノートPC搭載
モデム
×
×
搭載済み
赤外線
×
×
×
非搭載もあり
有線LAN(Ethernet)
×
搭載済み
無線LAN
非搭載が多い
PHS
×
×
搭載品もあり
携帯電話
×
×
非搭載(ケーブル接続)
衛星電話
×
×
非搭載(ケーブル接続)

 

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