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今さら聞けない!カーシェアリングの仕組みと利用術

自動車を持っていると、駐車場代やガソリン代、自動車保険料、毎年の税金、車検費用、ローンで車を購入している場合は、ローンの返済費用もあります。そんな時、自動車を手放してカーシェアリングを利用する方法もあります。今さら聞けない、カーシェアリングの仕組みと利用術をご紹介します。

小沢 美奈子

執筆者:小沢 美奈子

お金が貯められない人の貯金術や節約術ガイド

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車を手放してカーシェアリングを利用しよう!

筆者は、自動車の維持費が家計を圧迫しているご家庭をよく見かけます。自動車を所有している限り、毎月の駐車場代やガソリン代、自動車保険料、毎年の税金、車検費用、その他にもローンでクルマを購入している場合は、ローンの返済も必要になります。

毎日のように車を使っているような場合は、そのような出費も必要経費として考えられますが、使用頻度が低い方は、思い切ってクルマを手放して、カーシェアリングを利用する手もあります。
   

今さら聞けない カーシェアリングの基本

カーシェアリングとは、会員登録を行った会員の間で、特定の自動車を共有して利用するサービスのことです。シェアする自動車は、ステーションと呼ばれている、自動車が常時駐車されている駐車場から発着させるようになっています。ステーションは、時間貸しの駐車場の一部や公共施設の一角、マンションの駐車場などに設置されているケースが一般的です。
 

カーシェアリングとレンタカーは何が違うの?

読者の中には、カーシェアリングとレンタカーの違いが分からない方もいると思います。そこで、両者の主な違いを挙げてみました。
  • レンタカーは利用料以外にガソリン代や付帯設備の料金がかかる。カーシェアリングはガソリン代と付帯設備の料金は基本料金の中に含まれているため、満タン返しの必要はない。
  • レンタカーは、出発できる場所がレンタカーの営業所となり、出発時間は営業時間内となる会社がほとんど。カーシェアは、ステーションでの出発となり、24時間いつでも出発できる。
  • 貸し出し時間は、レンタカーの場合6時間や12時間という単位が多い。カーシェアリングは、最低利用時間が15分からというところが多い。
  • レンタカーで借りられる車種は、乗用車の他、キャンピングカーや軽自動車、トラックなど、種類が豊富。カーシェアリングは乗用車が中心。
  • カーシェアは同じ車を複数のユーザーで使うことから、車内清掃は運営会社による定期清掃や、ユーザーによる簡易清掃が行われることが一般的。貸し出しの度に清掃が行われるレンタカーとは異なっている。
 
カーシェアリングってどんなサービス?

カーシェアリングってどんなサービス?

 

カーシェアリングの利用の流れ

カーシェアリングを利用した場合の、一般的な流れは次のようになります。
  1. 会員登録・・・インターネットや郵送の他、説明会や無人入会機で申込めるところもあります。
  2. 予約・・・パソコンやスマホなど、オンラインでの予約が中心です。
  3. 車の利用・・・ステーションに駐車してある車を、専用の乗車カードやスマホをかざして開錠します。
  4. 利用終了・・・出発したステーションに返却します。
  5. 精算・・・精算は、会社ごとの方法で行います。
 

カーシェアリング3社をピックアップ!

◆タイムズカープラス◆
タイムズカープラスは、コインパーキングで有名なタイムズ24株式会社が運営するカーシェアリングサービス。北海道東部を除いたすべての都道府県にステーションが設置されている、業界最大手のカーシェアリング業者です。

【ステーション数】
約10,600件(2018年のプレスリリースより)

【初期費用】
入会時にカード発行料1,550円(1人/1枚)

【月額費用】
1,030円(個人プラン・家族プラン)。別途、毎月1,030円分の無料利用分が付く。

【利用料】
・最安料金・・・206円/15分
・6時間・・・4,020円
・12時間・・・6,690円

【距離料金】
16円/km ※6時間以下のプランでは0円。

【利用料の精算】
登録したクレジットカードで、利用ごとに一括で支払う。

【お得情報】
  • 個人プラン・家族プランなら、毎月1,030円分の無料利用分が毎月付いてくる!
  • 法人・学生プランは月額基本料金が無料!
  • 家族プランなら、月額基本料金はご家族まとめて1,030円のみ。1,030円分の無料利用分も付く。

<オリックスカーシェア>
オリックスカーシェアは、オリックスグループが運営するカーシェアリングサービス。独自のプライムステージプログラムにより、料金等の優待サービスが受けられるのが大きな特徴です。

【ステーション数】
2500拠点(2019年3月時点)

【初期費用】
0円

【月額費用】
一般会員980円。
その他サービス料980円が別途付き、時間料金として使うことができる。

【利用料】
・最安料金・・・200円/15分
・6時間・・・3,500円
・12時間・・・5,200円

【距離料金】
16円/km

【利用料の精算】
月額基本料および利用料金などを、1ヶ月分まとめて月末締めで支払う。

【お得情報】
  • サービス料金が980円分付く。月額基本料980円分を、時間料金として利用可能!
  • 個人Aプランでは、利用が増えるごとに、月額基本料や距離料金が無料になるなどの、優遇が受けられるポイントプログラムがある。
  • スマホ専用アプリ“カーシェアマップforオリックスカーシェア”内のクーポンの提示で、2,800以上の施設の優待特典が受けられる。

<カレコ>
カレコ(カレコ・カーシェアリングクラブ)は、首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)と関西(大阪・京都)の三井のリパークを中心に利用できるカーシェアリングサービスです。

【ステーション数】
2074拠点(2019年3月時点)

【初期費用】
0円

【月額費用】
ベーシックプラン980円(入会初月は0円)。
※月額会費分の980円は利用料金として使える。
※別途月会費無料プランもあり。

【利用料】
・最安料金・・・130円/10分 ※利用は30分から
・6時間・・・3,800円
・12時間・・・5,300円

【距離料金】
16円/km ※6時間以下のプランでは0円

【利用料の精算】
会費と利用料金は、登録のクレジットカードで月ごとにまとめて支払い。

【お得情報】
・ベーシックプランと平日プランでは、月会費と同額(980円)が利用料金から割引される。
・Tポイントが貯まる。貯めたTポイントをカーシェアリングクラブで利用してもOK。
・月会費無料のプランがある。
 

カーシェアもレンタカーも利用したい人は

ドコモが提供するカーシェアリングサービス「dカーシェア」では、カーシェア・マイカーシェア・レンタカーが集約されている複合的なサービスを展開しています。会員登録後は、その時の状況に合わせて、カーシェアやレンタカーなど、自分の好きなサービスを利用することができる、まさに「美味しいとこ取り」ができるサービスなのです。

カーシェアリングを利用したい場合は、「dカーシェア」の窓口を通して、オリックスカーシェアとカレコとカリコテ3社のいずれかに申し込む仕組みになっています。また、レンタカーも複数のレンタカー業者の取扱いがあるため、車を探す際には、複数の業者を横断して検索できます。

【お得情報】
  • 初期費用・月額費用は0円
  • dポイントが貯まる、使える
 

こんな人はカーシェアリングを検討しよう

  • 週に1回程度しか車に乗らない
  • 車に乗るのは土日祝日のみ
  • 自宅に駐車場がなく、駐車場を借りている
  • 自動車の維持費が家計を圧迫している
  • 固定費の支出を減らしたい
 
カーシェアリングで節約しよう

カーシェアリングで節約しよう

 

カーシェアリング会社選びのポイント

例えば、タイムズカープラスで、自動車を月に4回、12時間(1回あたり)利用した場合の月額利用料金を試算したところ、26,760円となりました。ほぼ同じ条件でカレコでシミュレーションをしたところ、27,600円と算出されました。

カーシェアリングを選ぶ際は、「料金の比較」も重要ですが、「お気に入りの車種を扱っているかどうか」や、「自宅から近い場所にステーションがあるかどうか」なども考慮して選ぶようにしましょう。

これからは皆さんの生活に、カーシェアリングを取り入れてみてはいかがでしょうか。

※上記はすべて2019年4月1日時点の情報です。実際にご利用の際は、各社のホームページなどで確認してください。
 
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