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3ヶ月半で16kg痩せた ゲーマー式ダイエット

身長165cm体重76kg、人間ドックの結果で「メタボリックシンドローム」とばっちりかかれたガイドが、元旦からダイエットに挑戦します。その方法は、エアロバイクに乗りながらゲームをする、というもの。見事16kgのダイエットに成功したその一部始終をお伝えします。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

ゲームをしながら痩せました、その一部始終をお伝えします

ニンテンドー3DSLLの図

ニンテンドー3DSだったのがニンテンドー3DSLL状態に…

ことの発端は、2016年秋にガイドが受けた人間ドックでした。体重は前年同時期よりも8kgも増え、コレステロールなどが基準値を超え、そこにははっきりとメタボリックシンドロームと書いてあり、お医者さんには、食生活の改善と、適度な運動、お酒はもう完全に禁酒してしまった方がいい、と言われました。

確かに自分でも太りすぎなのははっきりと自覚していました。身長165cmに対して体重76kg、これまでの人生最大重量の自分は明らかにお腹がでっぱって、服はMからLになり、アゴは二重に、胸にはややだらしない感じのおっぱいが。体型などにはあまり気を使う方ではありませんが、ここまで太ると健康上問題がありそうです。

そこで、ダイエットをしようと考えました。これまで、食べる量を大きく減らすダイエットは何度かやってきましたが、それなりに体重が減ってきても、途中でどうしても挫折し、そのたびに一気に体重が戻ってしまう、ということを繰り返していたので、今度は食事ではなくて運動メインのダイエットにすることにしました。

そしてこれが、始めてみるとみるみる効果を発揮して、面白いように痩せていったのです。ガイドはもうすぐ40歳を迎えますが、身長や年齢を考慮して、おおよそ平均的な体重である60kgを目指し、2017年の元旦からダイエットを開始すると、4月15日にみごと16kgの減量に成功し、体重60kg以下を達成しました。

何をどうして痩せたかといいますと、とてもシンプルなことで、ゲームをしながらエアロバイクを漕いだ、これだけです。もちろん、細かいことは色々ありますし、食事にもそれなりに気を使いはしましたが、基本はとにかくゲームをしながらエアロバイクです。

あまりにうまく痩せてしまったわけですが、やってみるとこれはゲーマーと相当相性の良いダイエットだということが分かりました。というわけで、何を使って、何に気をつけて、どんな風に痩せたのか、そしてどこがゲーマーと相性がいいのか、ご紹介してみたいと思います。

詳しくお話する前に、お断りがございます。ガイドはゲーム業界ニュースガイドであり、ダイエットの専門家ではありません。ですから、これからご紹介するダイエットは、ガイドなりに色々調べてやっているものではありますが、医学などの正確な知識に基づいたものではありません。ガイド個人の感想としても、3ヶ月半で16kg減はいくらなんでもちょっとやりすぎで、もう少しゆっくりとしたペースの方がいいんじゃないか、と思っております。また、ガイドのエアロバイクの使い方も、本来推奨されている使い方を逸脱した部分がいくつかございます。

とはいえ、体重を減らした具体的な手順のレポートそのものは、十分に価値があると思いますので、40前のおっさんが実際に痩せた実例として、ガイドが行ったそのままに加工せず、まずはお伝えしたいと思います。その上で、問題点も含めて参考にしていただければと思います。

食事管理と残念なカロリー

モンスターハンターの図

本当に食べたいなら、たっぷりのお肉もよしとします!

メインはエアロバイクなのですが、食事もある程度の管理は当然しました。といっても、極端に食事を制限するということはしていません。というより、今まであきらかに食べ過ぎだったものを、まともに戻した、という感じです。

1つは、大盛りとおかわりをやめました。ガイドは白米が大好きで、外食すれば必ずごはん大盛り、家では夕食になると三杯飯をかっくらっていました。これを単純にやめました。その代わり、朝食を抜いて昼と夜だけになっていた習慣を見直して、三食きちんと食べることにしました。献立は、それまで毎日ほとんど肉だったものを、週の半分以上は魚に。また、コーラなどの炭酸飲料が大好きだったのですが、これも一旦完全にやめました。お医者さんに言われたお酒もやめていますが、実はお酒はもとからあまり呑んでいないので、大きな変化はありません。

あと、もう1つ、実は自分の中ではこれが一番大きいのですが「残念カロリー」をとらないように気をつけました。これは、ガイドが自分で勝手に定義している概念なのですが、例えばおやつやデザートを食べるとして、これが本当に食べたいのであれば、食べていいことにしています。小腹がすいて、甘いものが食べたい気分、ようし、今日はおやつをケーキにしよう、これはいいんです。でも、晩御飯お腹いっぱい食べた後に、あれ、冷蔵庫にプリンが残ってるな、もうお腹いっぱいだけど、もうすぐ賞味期限きれちゃうから食べるか……これはダメです。

本当に食べたいものや、おいしいと感じるもの、お腹がすいている時に食べるものはいいんですが、惰性でたいして食べたくもないのに、食べてしまうというのは徹底的に排除しました。食べ物はとにかくおいしく食べる、を心がけました。

逆に言えば、それさえ守っていれば何を食べてもいいので、ダイエット初日の元旦からお餅もおせちも食べてましたし、翌日はすき焼きを食べていました、お正月ですからね。週に1回は奥さんと娘を連れて実家で食事をするんですが、その時はいつもごちそうが用意されるので、好きなだけ食べています。美味しいものは食べたいだけ食べて、普段の食事はシンプルな和食でカロリーを抑えて、という食生活を送っています。

エアロバイクとゲームの1日

ベッドでゲームをする図

基本的には、普段ソファーやふとんでゲームしていた時間を、エアロバイクの上ですごしているだけです

さて、本題のエアロバイクです。後で詳しく機種などもご紹介しますが、ガイドはネット通販の「Amazon」で2万円弱のエアロバイクを購入し、自宅のリビングの端っこに設置して、これを毎日漕いでいます。どのくらい漕いでいるかというと、おおむね毎日3~4時間は漕いでいます。ガイドは仕事がらゲームを1日3~4時間はしているので、ほとんどその時間はエアロバイクにも乗っているという状況です。

多くのエアロバイクでは足にかかる負荷を調整できますが、ガイドは負荷を一番軽くして、それをできるだけたくさん回すようにしています。1回始めると1時間漕ぎ、汗びっしょりになります。

ガイドの1日の活動例を挙げると、まず朝4時半に起きて5時からゲームをしながら1時間エアロバイクに乗ります。7時になると娘を起こして朝食や保育園の準備、保育園のお見送りから帰ると9時半からまた1時間ゲームとエアロバイクです。夕方16時になるとまた1時間エアロバイクに乗り、17時を過ぎると保育園のお迎え、その後は晩御飯の支度に片づけなどがあって、19時半からまた1時間エアロバイクに乗って、これで4時間分ですね。20時半には娘とお風呂に入って、そのまま21時半~22時半には寝てしまいます。

平日の日中でもゲームをしているのと、娘と一緒に寝てしまうのでかなり早寝早起きなのが特殊ですが、ポイントは、ゲームをしている時はエアロバイクに乗っている、ということです。また、打ち合わせなどででかけていたり、書き物が忙しい時は昼間に乗れないこともありますが、そういう場合も早朝と夜の2時間だけは死守するようにしています。

どんなゲームがエアロバイクに向いている?

エアロバイクの上でゲームをする図

ジャイロセンサーを使うゲームは、全く向いていませんでした

エアロバイクに乗りながら、ゲームってできるの? と思う方もいるかもしれません。また、実はガイドもずいぶんとダイエットが進んでから気がついたのですが、本来はハンドルを握らずにエアロバイクに乗ること自体推奨されていないことは、お知らせしておく必要があります。

その上で、ガイド自身がやってみた経験のお話をすると、ハンドルを握らずコントローラーや携帯ゲーム機を持って、あるいは、持ったその手をハンドルに乗せて遊ぶことは十分に可能でした。でも、遊びやすいゲームと遊びにくいゲームはあります、いくつか例を挙げたいと思います。

まず、遊びにくいゲームについてお伝えすると、アクションゲームは特に難しく感じました。頭を使ってじっくり考えるゲーム、というのは実はそんなに難しくないんですが、無意識の部分で色んな操作をしているゲームはとても難しいです。ゲームをするのが難しいというよりは、足が止まるんですね。PlayStation4の「人喰いの大鷲トリコ」を遊んでいた時は、どうやって進んだらいいか分からなくて色々試している、という場面ではあまり困らないんですが、狭い足場を落ちないように歩いて、ジャンプして向こう側に渡って、という操作をしていると、足が止まります。面白いですね。

また、シューティングにおける狙う操作というのもすごく難しいです。これは足が止まるというより、足が動いているとうまく狙えませんでした。ニンテンドースイッチで「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」を遊んでいた時のこと、このゲームでは弓を使って鹿を狩ったりということができますが、Joy-Conに搭載されたジャイロセンサーを使って狙おうとしても、エアロバイクを漕いでいると体がブレてしまってうまく狙えません。じゃあ、ジャイロセンサーを切ればいいのかというと、ジャイロセンサーよりはましでしたが、やっぱり精密な操作は難しいようでした。

遊びやすいゲームというと、操作が単純なゲームはやりやすいです。RPGのレベル上げはいいですね。「FINAL FANTASY XV」はエアロバイクをしながら遊ぶのにちょうどいいゲームでした。また、スマートフォンでアクション性の無いものもとても遊びやすかったです。ガイドは「ハースストーン」という対戦カードゲームをよくエアロバイクに乗りながら遊んでいますが、いわゆるソーシャルゲーム的なものも、遊びやすいものが多いと思います。

ゲーマーとエアロバイクの相性

どうぶつの森の図

どうぶつの森シリーズで、のんびりライフを楽しむつもりが、いつの間にかお金儲けに必死になってしまうような人は、向いていると思います

さて、次はゲーマーにはエアロバイクが向いている、というお話です。冒頭、3ヶ月半で16kgはペースが速く、実はダイエットが面白くなってしまったのでついついやりすぎてしまった、というお話をしました。なんでエアロバイクがゲーマーにとってそんなに面白いのか、それは簡単で数字が出るからです。

ガイドが乗っていたエアロバイクでは、ハンドルの間に液晶画面があり、そこに時速や時間、消費カロリー、走行距離、脈拍数などが表示されます。通常、エアロバイクのダイエットで気にするべきは脈拍のコントロールで、最大脈拍の50~60%程度を保つのが良い、などという説明がWebサイトなどに書かれています。しかし、ガイドが注目していたのは、消費カロリーや走行距離でした。

エアロバイクに表示される消費カロリーなどはあくまで想定上のもので、正しい数値とは限りません。ガイドが乗っているエアロバイクの表示も、例えばカロリーに関してかなり多めに表示されているような印象を持っています。しかし、大事なことは一定のルールに従って増えていく数字であるということです。今日は120kmも乗ったか、とか、1時間で700kcal突破したぞ、とか、増えていく数字を見ることは、とても心地がいいのです。すべての人に当てはまるとは言いませんが、そういうゲーマーの方、わりといるんじゃないかと思います。

以前「クッキークリッカー」という、クッキーを焼きまくるゲームが流行ったことがありました。焼けば焼くほどさらに大量のクッキーが焼けるようになって、クッキーの数が異常に増えていく、というゲームです。このゲームはクッキーをたくさん焼くためにクッキーを焼くというゲームで、クッキーが増えていくのがそんなに楽しいのかと言われると、これがまあ、数字が増えていくのが楽しいのです。

クッキーが増えていくのが楽しいのと同じように、消費カロリーが増え続けるのを見ながらエアロバイクを漕いでいくのも、結構楽しいのです。そして、昨日より今日、今日より明日と数字が伸びていくと、さらにやる気がでてきます。成長要素って大事ですよね。

エアロバイクに乗って体に起きた変化

痩せた図

当たり前ですが、劇的に痩せました。でも、体の変化はそれだけではないように感じます(イラスト 橋本モチチ)

毎日毎日エアロバイクに乗り続けると体重以外にもいくつかの変化が起こりました。いいことと悪いことの両方がありますが、ほとんどはいいことです。ただし、1つご注意いただきたいのですが、実感としてエアロバイクに乗って変わった、という実感はあるのですが、その因果関係は必ずしも確かめられていません。ですので、これも実際に起きたある一例として参考程度に考えていただければと思います。

まず、悪いこと、というか辛いこと。筋肉痛がありました。といっても、負荷を一番軽くしていたので実はすごく痛い、というほどではありません。しかし始めて1ヶ月くらいは軽い筋肉痛が続きました。逆に1ヶ月がすぎると、筋肉痛はきれいさっぱりなくなりました。

それから、こちらはわりと辛かったのですが、お尻が痛くなります。十二分に太った状態で急に長時間自転車に乗り始めたものですから、お尻はかなり痛かったです。体重が減った今は、お尻は相当楽になりました。

また、ニキビができました。汗をたっぷりかくせいか、お尻と足のつけ根のところにニキビができて、これがとても痛かったです。エアロバイクに乗った後必ず軽くシャワーを浴び、薬局で購入した軟膏を塗ることで解決しました。

今度は、良かったことについて。良かったことに関しては本当にエアロバイクのおかげなのか因果関係がかなり怪しいと思っているのですが、実際に起きた変化をそのまま書いておきます。

まず、花粉症の症状が例年に比べて極めて軽くなりました。毎年朝起きればくしゃみがとまらず、めやにで目が空かず、かみすぎで鼻が痛くなり、外に出る時は必ずマスクをしていましたが、今年それらの全てがほとんどなくなり、たまに目がむずむずしたり、くしゃみが出ることがあるな、という程度です。むずむずした目をゴシゴシとやったら目がかゆくなってきてしまった、という時も、エアロバイクに乗ると収まるというのを何度も経験しています。

長年続いていた下痢が止まりました。ガイドは20代後半からお腹が弱くなって、週の半分ぐらいは下痢をしていたんですが、エアロバイクに乗り始めてからその頻度がどんどん減って、今ではほとんど無くなってしまいました。

足が引き締まってかっこよくなりました。16kgも体重が減ると当然体型が変わり、服のサイズはLからMになりました。上半身はヒョロっと痩せていますが、下半身は適度に筋肉がついて引き締まった足になりました。

辛いこともあるにはありましたが、全体的に、とても健康的になり、長年治すことができなかった症状が和らいだ印象があります。ただし、これが本当にエアロバイクによる恩恵であるかは相当に疑問があり、こういった症状の人はエアロバイクで改善する、と言えるものではないことにはご留意ください。ガイド個人の感想の範疇において、エアロバイクを始めてからとても体調が良くなったというのは事実ではあります。

ガイドが使ったアイテム紹介

Simple Dietのスクリーンショット

実際にガイドの毎日の体重変化を記録したシンプル・ダイエットのスクリーンショット。左上のスタート地点が76kg、下側の赤いラインが目標の60kgです。

さて、最後に、ガイドが使ったアイテムをご紹介しておきたいと思います。これからご紹介するものはどれもガイドが実際使って、おおむね大きな問題はなかったものばかりですが、これも大量に試して厳選を重ねたもの、というわけではありません。こんなものが必要になる、ということと、商品を検討する時のベースとして参考にしていただければ幸いです。

まず、エアロバイクについて。アルインコというメーカーの「AF6200」です。ガイドはこれを17,990円で購入しました。ここで1つお断りがありまして、AF6200は本来連続使用を30分以内とし、それ以上使うと故障の原因になると注意されています。ガイドはジムに通うことを考えれば数ヶ月で壊れても良い、と思って乗っていましたが、冒頭に申し上げた通り、3ヶ月半で16kgは早いペースで痩せすぎなので、ここまでする必要はないかと思います。ちなみにAF6200は最新モデルではありませんが、ガイドは大きな問題は感じませんでした。

それから、エアロバイクに乗るとお尻が痛くなりますので、その対策として同じくアルインコのサドルカバー「AFB001」を1,682円で購入。さらに、エアロバイクに乗る時に着るパンツはダバダの「3Dゲルパッド サイクル インナーパンツ」を1,198円で購入。これはお尻にクッションがついています。

エアロバイクを床に置く時、床を傷つけないようにマットが必要になりますが、これは4歳の娘に買ったトランポリンのマットで代用しました。また、エアロバイクに乗る時、物を置ける場所があると何かと便利です。スマートフォンを置いておいたり、コントローラーをちょっと置いたりします。そこでガイドは家にある高さ90cmほどの棚をそばに置いておきました。

そして、体重の記録にスマートフォンのアプリを使っています。ガイドが使っているアプリは「シンプル・ダイエット」というもので、毎日電卓のような画面で数字を入力すれば勝手に折れ線グラフにしてくれるという、とても簡単なアプリです。

というわけで、ガイドが16kg痩せた一部始終をお伝えしてみました。冒頭申し上げました通り、医学的な知識に基づいたものではありませんし、エアロバイクの使用方法についても、推奨されている使い方を逸脱した部分があります。これをマネすれば誰でもうまく痩せられる、というものではなく、40前のゲーム好きのおっさんが、ゲームをしながら痩せたレポートとして、参考にしていただければと思います。

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