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水まわり空間をナチュラルな雰囲気にまとめるプラン術

毎日使用するキッチンやバス・サニタリーは、ナチュラルな雰囲気でまとめたい、と考えている方も多いのでは? ここでは、ナチュラルテイストに馴染む水まわり機器をご紹介しながら、空間コーディネートのポイントをまとめました。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド

ホワイトを基調に清潔感のある空間に。undefined[シエラ]

ホワイトを基調に清潔感のある空間に。 [シエラ] LIXIL 

新築やリフォームを検討している方の中には、日々使用する水まわり空間をナチュラルな雰囲気でまとめたい、と考えている方も多いのではないでしょうか。キッチンやバス・サニタリーといった水まわりは、さまざまな住宅設備機器が用いられるだけに、よりあたたかみのある空間を望む声も多いのでしょう。

最近の水まわり空間のインテリア傾向は、シンプルですっきりしたデザイン。加えて、どこかに自然を感じるような、ナチュラルテイストの空間づくりも多く提案されており、システムキッチンや洗面化粧台、システムバスやトイレ機器にも、その傾向はみられます。ここでは、ナチュラルテイストに馴染む水まわり機器をご紹介しながら、ナチュラルな雰囲気を醸し出す、インテリアコーディネートのポイントをまとめました。

ナチュラルな雰囲気の空間を実現するポイント

木目が印象的なカウンターや鏡にホワイトの洗面ボウルを合わせて。[エテルネ]

クラシックな雰囲気の壁タイル、木目が印象的なカウンターや鏡にホワイトの洗面ボウルを合わせて。[内装壁タイル エテルネ] LIXIL

ナチュラルテイストといっても、素朴さを感じるものや北欧の雰囲気を持つもの、南欧の明るいイメージなどさまざま。共通するのは、あたたかみのある自然のイメージを感じさせるもの、ということでしょう。

ぬくもりのあるナチュラルな空間を実現するために、気をつけたいのが色使い。基本的には、ベージュやアイボリー、ホワイトなどを組み合わせると落ち着きのある空間が生まれます。また、ブラウン、グリーン、ブルーなどのアースカラーを取り入れるのもいいでしょう。

内装材には、天然木やタイル、コルクなど、自然素材もしくは、自然を感じるものを。家具、小物などにも、自然の素材を用いたものを組み合わせ、ファブリックには、木綿や麻などを用いるとまとまるでしょう。

キッチン  あたたかさを感じる木目を取り入れたキッチンキャビネットを

明るい木目のシステムキッチンとダイニングテーブルで爽やかな食卓を。[アレスタ]

明るい木目のシステムキッチンとダイニングテーブルで爽やかな食卓を。[アレスタ] LIXIL

最近のシステムキッチンのデザイン傾向も、シンプルな中に、どこかナチュラルな雰囲気を感じられるものがみられます。

キッチン空間のイメージを大きく左右するのは、キャビネットの扉やカウンター、壁材など。キッチンキャビネットの扉には、各メーカーともに豊富なバリエーションが揃っていますが、ナチュラルにまとめるのであれば、木製扉もしくは木目柄を持つタイプ、また、ベージュやアイボリーなどすっきりとした色の扉を選ぶといいでしょう。布の風合いを感じさせる扉材なども雰囲気のあるものです。キャビネットに組み合わせるカウンターは、ステンレスよりも柔らかい色合の人造大理石がいいでしょう。

また、プランによっては壁材も空間イメージに影響を与えるもの。キッチンパネルが多く用いられていますが、扉材に合わせ、自然な色柄を選ぶようにしましょう。個性的に仕上げたい場合は、タイルを用いても。素朴なデザインやアースカラーのモザイクタイルなども適しています。

システムキッチンについては、次の記事にまとめています。

バスルーム  壁パネルのコーディネートがポイント

石目調の明るい壁パネルとホワイトのバスタブで清潔感のあるバスルームに。undefined[スパージュ]undefined

石目調の明るい壁パネルとホワイトのバスタブで清潔感のあるバスルームに。 [スパージュ] LIXIL

多くの方が取り入れるシステムバスの空間イメージを左右するのは壁パネル。ベージュやアイボリー、アースカラーだけでなく、石目調や木目調など自然の風合いを感じる模様を取り入れてもいいでしょう。4面すべてを同じパネルとするだけでなく、一面だけアクセントとして異なるパネルを用いても。タイル柄など、個性的なポイントとなるでしょう。バスタブは、ナチュラルカラーの壁パネルとの相性もいいホワイト系が多くみられます。

インテリア空間づくりだけでなく、屋外とのつながりを配慮することで、より自然を身近に感じることができるもの。大きめの窓を設けたり、ウッドデッキをつなげるなど、開放感のある空間づくりも検討してみてもいいでしょう。ブラインドを設置する場合は、壁と馴染む色合を選ぶことで、空間もまとまります。

システムバスについては、次の記事にまとめています。

サニタリー  キャビネットや手洗いスペースに工夫を

木目のあるキャビネットとホワイトのカウンター、素材感のある壁材を取り入れたトイレ空間。[キャパシア]

木目のあるキャビネットとホワイトのカウンター、素材感のある壁材を取り入れたトイレ空間。[キャパシア] LIXIL

洗面空間には、カウンターに洗面ボウルを設けるか、洗面化粧台を設置する場合が多いでしょう。カウンターであれば、木製カウンターにホワイト系やナチュラルカラーの洗面ボウルを設置したり、木製枠のミラーなどを取り入れることで、ナチュラルな風合いが生まれるでしょう。洗面化粧台であれば、キッチン同様にキャビネット扉が空間イメージに大きく影響するので、明るい色合や木目タイプなどを用いるといいでしょう。

タンクレストイレを取り入れたトイレ空間の場合は、手洗い器まわりのデザインがポイント。木製カウンターや木目タイプのキャビネットなどを組み合わせてもいいでしょう。壁材には、自然塗料やタイルなども向いています。

洗面やトイレの床材は、水や薬品などに強い素材を選ぶ必要がありますが、フローリングやクッションフロア、タイルなど、優しい色合のものから選ぶといいでしょう。

洗面化粧台やトイレの手洗い器については、次の記事にまとめています。

ナチュラルな雰囲気にしたい、といっても、デザインや空間づくりはさまざまです。プランニングの際には、重視するポイントを明確にすること。素朴な雰囲気なのか、北欧デザインなのか、カフェ風なのか、優先順位を考えてみましょう。気に入った空間や商品写真をスクラップしてみるのもひとつの方法。自分の好みがはっきりするのと同時に、設計担当者やコーディネーターにイメージが伝わり、打ち合わせもしやすいでしょう。

また最近では、システムキッチンやシステムバス、洗面化粧台など、水まわりをトータルでコーディネートできる商品もみられるようになりました。ひとつひとつの空間を別々に考えるのではなく、水まわり全体、住まい全体でコーディネートすることも大切なポイントです。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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