投資信託/投資信託(ファンド)の基礎を学ぼう

投資信託で失敗しないためのポイントをチェック!

日本では現在5500本以上の投資信託が運用されており、この本数は年々増加しています。投資先の選択肢が増え、販売網が拡大したことは喜ばしいのですが、一方で、運用面での規制緩和が進み、複雑な仕組みを持った投資信託も増えました。今回は、投資信託を活用した資産形成で注意すべき点について、詳しく見ていきます。

篠田 尚子

執筆者:篠田 尚子

投資信託ガイド

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 ポイント1: 資金の性格を明確にする

失敗しない投資法

失敗しない投資法

そもそも、投資信託を購入しようと思ったきっかけは何でしょうか。

年金の補完、子どもの教育資金、住宅購入資金、老後のため…など、投資の目的は人それぞれです。同時に、資産形成にかけられる時間も人それぞれです。

より短期間で投資の果実を受け取ろうとすると、相応のリスクを負う必要が出てきます。また、毎月分配型のように、現在のキャッシュフローを重視すればするほど、中長期的な値上がり益はある程度諦めざるを得ません。一方、10年超など長い時間をかけられるのであれば、積立投資で時間分散効果を図ったり、途中でポートフォリオの見直しを行ったりすることも可能です。

資金の性格を明確にした上で銘柄選定を行うことは、大きなミスマッチを防ぐことに繋がるのです。

ポイント2: 「分配金で穴埋め」の考えは捨てる

最近は、高水準の分配金を支払う毎月分配型投信が人気を集めていることもあり、毎月の分配金を受け取ることで別の投信の損失分を取り戻そうと考える方が多いようです。

しかし、投資信託の分配金は支払いが確約されているものではなく、運用会社の判断によって減額や支払いが見送られることもあります。さらに、高分配投信の中には、元本を取り崩して分配金を捻出しているケースもあります。こうした点からも、分配金を受け取って損失を穴埋めするというのは、決して賢明な判断とは言えません。

ポイント3: 情報は最新かつ複数のソースから

インターネット以外の情報源では、新聞やマネー雑誌といった定期刊行物、そして投信について取り上げた書籍も近年充実してきました。情報量が増えるのは良いことですが、必要以上に危険を煽るようなキャッチコピーも多々見受けられます。残念ながら、投信に精通した専門家の数は、株式や為替ほど多くありません。こうした情報を利用する際は、なるべく発行から年月の経過していない、新しいものを選び、さらに複数の文献を同時に参考にするようにしましょう。
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