ファイアーエムブレムif 育成王国と戦略王国(3ページ目)

売り方が正しかったかは、中身が決める

ファイアーエムブレムifは、白夜王国と、暗夜王国の2種類のパッケージが発売され、どちらか片方を買った人は、追加のダウンロードコンテンツを2,000円で購入することによって、もう片方も遊ぶことができます。また、ダウンロード版に関しては、6章まで遊んだあと、どちらの国に味方するかを決めて、残りをダウンロードします。つまり、6章までは共通なんですね。また、白夜王国、暗夜王国のどちらにもつかない第3のルートも、ダウンロード配信される予定です。

それぞれのパッケージは、1つ1つがファイアーエムブレム覚醒と同程度のボリュームがあるということですから、両方を遊ぶと相当な量になることが予想されます。

ただし、ユーザーの間には2種類のパッケージがあることに対して、金儲け主義だという批判もあります。確かに、そういう危惧もあるでしょう。2種類になっていることで、1つ1つのボリュームや作り込みが中途半端だったら、ガッカリです。また、追加で2,000円払って遊んだのに、たいした違いもなかったら、やっぱりガッカリでしょう。

一方で、本当にそれぞれが違うコンセプトでまとめあげられていて、しっかりと作り込まれていて、ボリュームもあるのであれば、追加2,000円で遊べるのはすごくお得なようにも思えます。白夜王国も、暗夜王国も、どちらも面白そうというユーザーには、まるでお祭りのようなワクワク感があります。

実際、白夜王国と暗夜王国の2本が1本のカートリッジにまとめてあり、3本目のシナリオのダウンロードもセット、かつ特製アートブックなどがついてくる9250円(税別)の限定版「ファイアーエムブレムif SPECIAL EDITION」は、あっという間に予約でいっぱいになり、発売前からプレミアム価格がついている状態です。ファイアーエムブレムファンの気合はスゴイですね。

ファイアーエムブレムifが、ファン心理を利用して単価をつりあげようとしているだけなのか、それとも本当にこれまでの問題を解決して多くの人が満足できる方法に辿り着いたのかは、発売してみなければ分かりません。発売されれば、ユーザーの評価によって、そのどちらかであったかは明らかになるでしょう。

今は、キャラクターの育成を楽しみたい人も、戦略や戦術を駆使して緊張感のある戦いをしたい人も、そしてその両方を楽しみたい人も、満足できる内容になっていることを、期待したいと思います。

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