日本の祭り/日本全国のおすすめお祭り

初めての祭り用品 選び方・買い方のコツ(2ページ目)

御神輿デビューする人が迷うのが、ダボシャツや股引・地下足袋などお祭り用品は何を用意すればいいかということ。あわてて買い物に行く前に、お祭り初心者が知っておきたい選び方や買い方のポイントをお伝えします。

山本 哲也

執筆者:山本 哲也

日本の祭りガイド

鯉口シャツ

鯉口シャツ

鯉口シャツ


「こいくちしゃつ」と読みます。袖口が鯉の口のようにつぼまっていることから、この呼び名がついたとされています。

どちらかといえばジャストサイズのものを選び、素肌に直接ピチっと着るのがおしゃれだとされています。鯉口シャツのボトムには通常、股引か半股引を組み合わせます。

ダボシャツ

映画『男はつらいよ』の寅さんのいでたち、でおなじみですね。

八部袖の襟なしシャツで、柄物が多い鯉口シャツとは違い、白か黒などの無地が多いです。鯉口シャツとは違い、ゆったりとしたサイズのものを選びます。腹が出ている男性なら、鯉口シャツよりもこちらのほうが楽で、体型を誤魔化せるかもしれません。

ダボシャツのボトムには通常、同じ布でできたダボズボンを組み合わせます。


ダボシャツ上下(鯉口シャツ上下セット)h001M~EL

腹掛け

大工など職人さんが、保温や汚れ防止などのために着用したもの。夏祭りで着用するとさすがに暑いので、普通は春・秋・冬の祭りで多く用いられます。

腹掛け

腹掛け


前面に「どんぶり」とよばれる大きなポケットがついているのが特徴。これが「どんぶり勘定」の語源となったものです。ここに携帯電話や小銭入れ・扇子などの小物を入れておけます(携帯や小物類を入れる人は、ファスナー付きどんぶりになった腹掛けがおすすめです)。

関東の神輿では、下に着た鯉口シャツが首もとから見えないギリギリサイズが「粋」だとされています。初めて買う場合、必ず実店舗で試着してサイズを選びましょう。

また、腹掛けは、股引と色を合わせて購入することをおすすめします。股引が黒なら、通常は腹掛けも黒を選ぶことになります。

股引

長ズボンみたいに、腰からくるぶしまでをおおっているタイプのもの。保温性があるので、春の祭りや秋祭りで重宝します。

ズボンとは違い、腰の部分をひもで一回りして前で結んで止めるようになっています。

ダボズボンとは違い、素肌にピチっとくるジャストサイズのものを選びましょう。主催者側・町会等の側から色の指定があればそれに従いますが、一般的に黒が選ばれることが多いです。

江戸一 股引 【黒】 黒股引 男性用(特大,中丈長,大丈長,中超丈長,中フト,大フト,特大フト) [またひき ももひき 股ひき 股引き パッチ 祭り用 作業着 祭り衣装]

半股引

「はんだこ」または「はんたこ」と読みます。

前述の股引の半ズボン版です。よく見かける法被+白い半ズボンに見える典型的祭り衣裳は、この半股引を用いたものです。半纏+鯉口シャツと組み合わせれば、夏祭りの定番スタイルになります。また、胸に晒を巻いて半股引と組み合わせれば、太鼓や寒行などの衣裳にもなります。

半股引(はんだこ)

半股引(はんだこ)


色は白を選ぶことが圧倒的に多いです。これも股引同様、ジャストサイズのものを選びます。はき方は股引と同様です。

大規模な神輿の祭りではめったに用いませんが、町内会の祭りレベルだと、「祭りパンツ」と呼ばれる、白い体操服の短パンみたいなものも、しばしば用いられます。半纏を上に着ると、ぱっと見、半股引か祭りパンツか、分かりません。


  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます