ミュージカル/ミュージカル・スペシャルインタビュー

DAZZLEが玉三郎と挑む『バラーレ』。長谷川達也に聞く(5ページ目)

ストリートダンスから派生し、今をときめくダンスカンパニーDAZZLEを、あの坂東玉三郎が演出する!驚きのニュースが飛び込んできて、これはお話を聞かなきゃと思いました。1996年に結成され、国内外で活躍。独自の道を一歩ずつ拓いてきたDAZZLEが、また新たなステージに上がるのか。主宰の長谷川達也さんに伺いました。

三浦 真紀

執筆者:三浦 真紀

ミュージカルガイド

 

ストリートダンスの既成概念を払拭し、
ダンスの可能性を感じてほしい

——個人的には「白鳥の湖」をDAZZLEで観たいです。
DAZZLEは男だけだから、マシュー・ボーンみたいな?

——マシュー版は物語がきっちりありますが、もっと抽象的でも面白そう。和のテイストにしたり。
なるほど。今後、古典と言われている楽曲や題材で何か作品を作る可能性はあると思います。

——その手始めが今回の『バラーレ』というわけですね。今まで、ミュージカルに関わったことはありますか。
はい。和央ようかさん主演の『ドラキュラ』(2011年・2013年)で振付を担当。またヴァンパイアとしても出演しました。ひと言だけ歌ったんですよ(照)。僕は歌はダメなので、「歌ってみよう」と言われて、マジですか?と。ミュージカルの世界で歌をもらえるなんて、すごいことですよね。その価値を崩さない様に必死に練習しました。

——やってみてのご感想は?
僕はミュージカルはあまりタイプじゃなかったんです。今までは「なぜ歌うの?」と思っていました。でも実際に中に入るとすごく熱量があって、歌の素晴らしさや演技などいろんな要素が混在して、突き詰めていくとすごく面白い世界だと体感しました。また機会があったらやってみたいですね。僕みたいにマニアックなダンサーを選んでいただいて(笑)、『ドラキュラ』のプロデューサーには感謝しています。

——最近、ミュージカルでも個性的な振付家にお願いすることが多く、ダンスの重要度が増している気がするんですよね。ストレートプレイでも、上手くダンスシーンを取り入れている作品が多い。観客の皆さんも目が肥えてきている気がします。では、最後にメッセージを。

僕たちDAZZLEはストリートダンスの身体の使い方でダンスを作ってきたわけですが、今回、玉三郎さんの演出によりその形が変わり、そして磨かれて、新しい表現での美しいダンスをお見せできると思います。ストリートダンスの既成概念を払拭し、ダンスの可能性を感じていただけると思います。直接、観ていただかないとこの感覚はわからないはず。ぜひ劇場に足を運び、ご体験ください!

【公演情報】
airweave presents『バラーレ』
2015年3月7日(土)~15日(日) 赤坂ACTシアター

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