ハンドメイド・手芸/ハンドメイドの実例

パッチワークをミシンで簡単に!お手軽ブランケットの作り方・縫い方

今回は1m四方のブランケットを作る方法、縫い方のご紹介です。こつこつ縫い合わせていくパッチワークも、ミシンで行うと簡単スピードアップ! 端切れを集めて大きな1枚の布にしてから、実用小物に仕上げていきましょう。ラグやマットとしても活躍します。

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執筆者:racss

ラッピングの方法・ハンドメイド手芸ガイド

簡単ミシンパッチワークの作り方! 端切れ布で仕上げよう

いろいろな柄布を生かした楽しいパッチワークのブランケット

いろいろな柄布を生かした楽しいパッチワークのブランケット

パッチワークやってみたいけれど、根気がないから……という方は、ミシンで縫い合わせてみませんか? ミシンの長所を生かして美しく仕上げる「ミシンパッチワーク」という手芸ジャンルがありますが、今回は難しいこと抜きのお手軽ミシンパッチをご紹介します。  

パッチワークの材料をそろえよう

端切れを仕分けます

端切れを仕分けます

端切れ布は、大体の大きさを揃えて仕分けしておきます。手縫いのパッチワークと違い、きっちり同じ大きさにしなくても大丈夫です。布の幅が大体同じものを集めてください。

(1m四方のブランケットを作る場合)
  • 端切れ たくさん(例:15cm角の端切れ50枚程度と15cm×10cmの端切れ60枚程度など)
  • 裏布 1m10cm×1m10cm 1枚
  • ミシン
  • しつけ糸
 

簡単ミシンパッチのブランケット 作り方

つなげて縫い合わせます

つなげて縫い合わせます

1.幅が大体同じ布を中表に合わせて、端から約1cmのところをミシンで縫い合わせます。同じようにどんどん縫っていきます。このとき、いちいち返し縫いは必要ありません。
糸を切らずに縫います

糸を切らずに縫います

また、ひとつずつ糸を切るのではなく、つなげたまま縫っていきます。布の色柄は配色を考えて違うもの同士を合わせていきましょう。
縫い目を割ります

縫い目を割ります

2.次に、裏側の縫い目を開いてアイロンで割ります。このときも糸はつながったままの方が作業が早くできます。アイロンを掛け終わったら糸を切り、バラバラにしましょう。
さらに縫い合わせます

さらに縫い合わせます

3.次に、2で作ったものを縫い合わせてつなげます。
大きさを揃えます

大きさを揃えます

4.開いて縫い目を割ります。大きさが不ぞろいであればはさみで切り揃えます。
どんどん大きくしていきます

どんどん大きくしていきます

5.これを繰り返し、横につなげて長くしていきます。長さが作りたいものの大きさに達するまでつなげます(今回は1m)。
配置を決めます

配置を決めます

6.同じようにして長くつなげたものを並べてみます。隣り合う柄のバランスなどを考えて配置を決めます。配置が決定したら、中表に合わせて縫い合わせましょう。
すべて縫い合わせたところ

すべて縫い合わせたところ

長さが足りない部分にはさらに端切れを足し、はみ出すところはカットして、全体を縫い合わせたところです。1枚の大きな布になりました。縁がほどけてこないよう、端ミシンかロックミシンをかけておくと安心です。
 

簡単ミシンパッチのブランケット 作り方続き

裏布の上に置き、しつけをします

裏布の上に置き、しつけをします

7. 裏布と6の布を外表で合わせ、周囲にまち針を刺した後、さらに全体がずれないようしつけをかけます。青いラインで示したように、中央から外側に向かって放射線状に縫うようにします。しつけ糸は縫い始めは玉止めし、大きな縫い目で縫います。縫い終わりは一針の返し縫いで終わります。
ミシンで押えます

ミシンで押えます

8. ミシンで全体に押さえステッチをかけます。ミシンの縫い目は少し大きめにし、押さえと送り歯の強さが調節できるならゆるめでかけてください。(押さえが強いと布が引っ張られて模様がゆがむことがあります)
※しつけ糸にミシンの押さえ金が引っかかることがありますので、しつけの近くを縫うときは注意してください。
押さえステッチの掛け方例

押さえステッチの掛け方例

押さえステッチの掛け方は自由ですが、縫い合わせた模様に沿って掛けるといいでしょう。今回は図のようなラインで縫いました。糸は目立ちすぎないよう、上糸を生成り色、下糸を裏の布に合わせて黒の糸に替えて縫っています。
縁をくるんで縫います

縁をくるんで縫います

9. 最後に縁を裏布で包んでパイピングします。
できあがり

できあがり

10. できあがり!このように少し大きめに作っておくと、 ひざ掛けやお昼寝ブランケットとして、また夏のラグや赤ちゃんのプレイマットとしてなど、使い道がたくさんあります。
 

ミシンパッチのコツとメリット

コツ
  • 端切れの大きさを揃えたり、ミシンで縫い合わせるところは暇を見つけて少しずつやっておくことがお勧めです。
  • 端切れは、お子さんのかわいい柄の服や思い出のシャツなどを捨てる前に一部を切り取って使うのもいいですね。思い入れのある作品にできます。
  • 縫い合わせる端切れの厚みは同じくらいのものにしましょう。縫い代がゴロゴロせずに済みます。
  • 柄合わせに悩むこともあると思いますが、あまり考えすぎずどんどんつなげていきましょう。端切れを集めていると自分の好きな柄が自然に集まるものですから、意外と好みの仕上がりになるはずです。同じ柄が隣り合わせにならないことだけを意識して縫い合わせていくといいでしょう。
メリット
ミシンで端切れを縫い合わせて大きくつないだ布は、手縫いの場合より気を使わずにはさみで自由に切ることができるのがメリットのひとつです。
  • それで、初めから端切れの大きさを厳密に揃えておかなくても、途中で切り揃えることが可能です。これなら気軽に取り組めますね。
  • さらにパッチしたものを1枚の布と考え、切り取っていろいろな小物作りに使うこともできます。思いがけない柄の出方が楽しめますよ。

応用
  • もっと手をかけるなら・・・今回のようにミシンで押えステッチを入れた後、ハンドステッチで各ピースの周囲を縫うのもいいですね。キルティング効果が出て布がふっくらとしますし、丈夫になります。その場合の糸は、すべりの良い手縫い用の糸を使用します。

 

  • ちょっぴり手抜きするなら・・・今回は縁を裏布の端で包む仕上げですが、中表に合わせて周囲をミシンで縫ってしまってから表に返す方法でもできます。その場合も大きな作品は柄のずれやゆがみに注意しましょう。また表に返してから最後に押さえステッチを要所に入れてください。
  • 本格的なミシンパッチワークに仕上げるなら・・・専用の押さえ金を使用すると、もっと細かいステッチをミシンで入れることもできます。また、刺繍ミシンでかわいいステッチやアルファベット刺繍などを入れると、無地の布だけで作ったパッチワークもおしゃれに仕上がります。 
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