切手収集/切手収集入門

奥多摩でレトロな郵便局巡りをしませんか?(3ページ目)

東京都西部に広がる多摩地域には、昭和を感じさせるレトロな郵便局が残っています。しかし維持費の増加や郵政民営化の影響もあるのでしょう。年々数が少なくなってきています。ここでは多摩地域に2014年8月時点で現役で使用されているレトロな郵便局や、現存している旧局舎などを訪ね、その魅力をあますところなくご紹介したいと思います。

板橋 祐己

執筆者:板橋 祐己

切手収集ガイド

ログハウスの大久野郵便局

続いて訪れたのは、大久野郵便局です。日の出町は林業がさかんなこともあり、平成5(1993)年にログハウスのような郵便局舎にしたことで有名で、風景印にも局舎が描かれています。
大久野郵便局

大久野郵便局(西多摩郡日の出町大久野)のログハウス局舎。

私自身「大久野」はてっきり「おおくの」と読むものと思っていたのですが、正しくは「おおぐの」と読むのだそうで、欧文印も「OGUNO」と表記されています。ちょうど郵便局で局員さんと地名の話をしていたら、局員さんが機械の証紙だけはなぜか「OKUNO」となっている「エラー」を発見しました。局員さんもたまたま私と話していて気が付いたようです。数多く郵便局巡りをしていると、たまにはこんなこともあるのです。
OKUNOと表記された証紙

OKUNOと表記された証紙。欧文印ではOGUNOと表記されている。


また郵便局では、たまたま地元の写真家による写真ギャラリーがありました。よく見ると、メジロやヤマセミなど実際に切手になった野鳥を撮影した写真展で、撮影場所の多くは多摩地域でした。とてもよくできていて、思わず見入ってしまいました。
大久野郵便居lクでの写真展

大久野郵便局で行われていた写真展(2014年8月)。

旧大久野郵便局にも注目

この局で注目していただきたいのは、ログハウスの局舎だけではなく、駐車場を隔てて隣にある白い洋館です。「星宿」と書いてあるかわいらしい建物こそ、昭和10(1935)年にできた旧大久野郵便局舎なのです。
旧大久野郵便局舎

旧大久野郵便局舎。現在は喫茶店として利用されている。

現在は不定期で喫茶店をやっているようですが、私が訪れた日には締まっていました。よく見ると建具なども当時のものがそのまま使われていて、見ていると惚れ惚れとしてしまいます。ぜひまた一度訪れてみたいと思いました。
旧大久野郵便局の郵便受け

凝った作り込みの旧大久野郵便局の郵便受け。

少し疲れたので、つるつる温泉入口交差点にある羊羹堂製菓さんで、さわかに煎餅(1枚75円)をいただきながら、ちょっと一服しました。近くで獲れたサワガニを粉にして入れた瓦せんべいで、さっぱりした甘さがあり、美味しかったです。
さわがに煎餅

さわがに煎餅。1枚75円(税込)と価格も良心的でした。

奥多摩の一歩手前にある古里郵便局

大久野郵便局に続いて、ここも難読の郵便局名です。古里(こり)郵便局と読みます。「ふるさと」と読んではいけません。浅川郵便局と同じ平屋の建物で、昭和20年代から30年代にかけての局舎に典型的な様式で、2駅離れた沢井駅前郵便局も同じようなレトロな郵便局となっています。
古里郵便局

古里郵便局(西多摩郡奥多摩町小丹波)の局舎。

風景印は昭和29(1954)年8月から使われてきたので、ちょうど還暦を迎えたばかりのタイミングでした。多摩川の清流を隔てて奥多摩の連山を望む図案になっていて、のどかな雰囲気です。
古里郵便局の風景印

古里郵便局の風景印。のどかな奥多摩の情景を描いている。

ちなみに、この郵便で受け付けた郵便物はいったん御岳郵便局に届けられ、御岳局の裏手にある羽村郵便局管轄の場所で仕分けが行われるそうです。民営化後の動きはなかなか複雑ですね。
御岳郵便局

現在の御岳郵便局(青梅市御岳本町)。

さて、次のページでは最終目的地の埼玉県・名栗郵便局についてです。
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