ゲーム業界ニュース/ゲームニュース講座

妖怪ウォッチは第2のポケモンになれるのか?(3ページ目)

巷で大人気の妖怪ウォッチ。第二のポケモン、なんていう声もあがっています。大変な人気ではありますが、本当にポケモンのようになるのでしょうか? そもそも、ポケモンのようになるってどういうことを指すのでしょうか? 

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

「子ども向けコンテンツの定番」というポジション

DX妖怪ウォッチの図

おもちゃのDX妖怪ウォッチも大人気

ブームに水を差すような話をしてしまいましたが、じゃあ妖怪ウォッチがたいしたことが無いかと言えばそうではありません。次回作の「妖怪ウォッチ2 元祖/本家(以下妖怪ウォッチ2)」は早くも2014年7月10日発売予定ということで、今からゲーム販売店には予約が殺到しています。

タイトルにもなっている妖怪が見える不思議な時計をモチーフにしたおもちゃの「妖怪ウォッチDX」は品薄状態で価格が高騰、妖怪ウォッチDXにはめる妖怪メダルは争奪戦、アニメ版妖怪ウォッチのオープニングテーマ「ゲラゲラポーのうた」は2014年5月12日付のオリコンの週間シングルランキングで4位に。

これからの課題は、1つにはこの盛り上がりをどこまで大きくすることができるかということ、そしてもう1つ、より重要なのは、どこまで長く維持できるかということでしょう。第二のポケモンになるのは難しい、というお話をしましたが、「子ども向けコンテンツの定番」というポジションを狙える位置に妖怪ウォッチはつけています。というより、そもそもポケモンを目指しているというよりは、こちらの位置を狙ったタイトルでしょう。子どもを狙い撃った作りをしています。

そして、そのカギを握るのは、やっぱりゲームではないでしょうか。マンガ、アニメ、おもちゃと、メディアミックス戦略が功を奏して大人気となった妖怪ウォッチではありますが、仕掛けているレベルファイブはゲームメーカーで、全てのクリエイティブの源となっている原作はゲームです。

その意味で、重要になるのは次回作の妖怪ウォッチ2です。現在の盛り上がり、予約の状況などから考えて、よほどのことが無い限り、これもヒットするでしょう。しかし、より重要なのはヒットするかどうかよりも、ゲームの内容です。妖怪ウォッチを遊んだ子どもたちが、妖怪ウォッチ2でまた新鮮に、新しい驚きを持って遊べるかどうか。それだけの遊びを詰め込んでいるかどうか。これは簡単なことではありません。

妖怪ウォッチがこのブームを維持し、定着させ、子ども向けの定番コンテンツとなっていくかどうか、ここからレベルファイブのゲームメーカーとしての実力が、さらに試されるのではないでしょうか。

【関連記事】
妖怪ジワウレ? 妖怪ウォッチの不思議な売れ方(AllAboutゲーム業界ニュース)
ファンタジーライフはどうぶつの森に似てないよ!(AllAboutゲーム業界ニュース)
何故ニノ国は値崩れしそうなのか(AllAboutゲーム業界ニュース)

【関連サイト】
田下広夢の記事にはできない。(ゲーム業界ニュースガイド個人運営サイト)

【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で人気のゲームソフトを見るAmazon で人気のゲームソフトを見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます