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ガチャに効くカンタンな確率と経済学(3ページ目)

携帯電話やスマホのゲームアプリでガチャをまわしているとき、もう3万円も使ったんだからそろそろ出るはず……というような考え方をしたことはありませんか? 残念! それは間違いです!ガチャをまわす時にちょっとだけ冷静になるための、カンタンな確率と経済学の話をご紹介します。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

ゲームは熱く、課金は冷静に

ドラクエの図

ゲームには色んな確率がありますが、その計算方法は様々です(イラスト 橋本モチチ)

さあ、いかがだったでしょうか。冷静に判断できているのであれば、1,000円でも、1万円でも、100万円でも使えばいいとガイドは思います。それだけの価値があると思えば、楽しければいいのです。ゲームとはそういうものです。でも、なんだか頭に血が上ってしまってわけわからなくなったら、ちょっとこの記事を思い出してみてください

ちなみに、今回確率の話やサンクコストの話をしましたが、ゲーム全般に関して言うと、これに当てはまらないことはたくさんあります。最後にその話をして終わりたいと思います。

例えば、ゲームの進行に必ず必要なアイテムが、ある一定確率で敵を倒すと手に入る、という時、ごくごく稀に何百回やっても手に入らない人がいる、というのでは困りますよね。何しろゲームというのは、何万とか、何十万とか、下手をすると何百万という人が遊ぶわけですから。ごくごく稀にぐらいの話はどこかで起こってしまいそうです。

例えば、10%で手に入るアイテムだとどうでしょう。10回やったら必ず手に入る…と思う人はもういませんね。100回やって全部外れる可能性は、0.9の100乗で、0.00002656139、約0.003%。10万人に3人です。多くないですかこれ、いますよね普通に。

これを解決する方法として、例えば、はずれが出る度にクジを減らす方法があります。10個のクジを用意して、はずれたら次はクジが9個になる。どんどん減っていく方式。これだと必ず10回以内に当たります。

あるいは、何回に1回は必ず当たる、というような方法をとる場合もあります。出る確率は決まっているんだけど、それと関係なく、5回連続ではずれたら次の1回は当たりになる、みたいな。これだと連続で当たるラッキーみたいなことも演出しつつ、ハズレが出すぎてゲンナリするのもふせげます。

というわけで、普通にゲームを遊ぶ時は、そろそろ出るはずだ…はボチボチ通用したりします。特にそれがなければ先に進めない、というようなアイテムの時はそうです。よくできているゲームほど、そういったプレイヤーの感覚を大切にして、その為の工夫が施されているものです。

とはいえ、お金をだしてアタリハズレが出るガチャがそうやって作られているという話ではありませんからね。ゲームにはいくら熱くなってもかまいませんが、課金をする時は冷静にお願いします。

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