介護支援専門員(ケアマネジャー)/ケアマネージャー(介護支援専門員)とは

ケアマネジャーの求人は少なく、すでに供給過多か

ケアマネジャーの資格を所持していても、実際に居宅介護支援事業所等のケアマネジャーとして従事できる割合は1割程度とされています。高齢者の数は増加しているのにもかかわらず、要介護高齢者の数は増えていないのか、ケアマネジャーの求人情報は本当に少なくなっているのか、需要よりも供給が上回っているのか等の理由を考察していきます。

執筆者:鈴木 康修

ケアマネジャーの求人情報は多いのでしょうか、少ないのでしょうか。これは地域差が大きく影響しますので一概には言えませんが、介護保険施行時と違い、現在ではそれほど多くケアマネジャーの求人情報がある訳ではないようです。

ケアマネジャーの需要

ケアマネジャーの面接

ケアマネジャーの面接

日本の高齢化率の増加と比例して、要介護高齢者も増えています。しかし、平成18年の介護保険法改正により、要支援1と2が対象となる新予防給付が創設されことで、要介護高齢者の数が減少しました。これは、要介護1の認定を受けた高齢者の中から、状態の維持・改善の可能性が高い場合は要支援2と認定されたためで、担当も居宅介護支援事業所のケアマネジャーから地域包括支援センターへ遷移してしまいました。(地域包括支援センターから委託を受けることは可能)

同時に、ケアマネジャー一人の担当件数が設定されたこと(件数超過分は報酬逓減)や、居宅介護支援事業所の収支が赤字に転落するケースが増加したことなどによって業務の拡大ができないことも、ケアマネジャーの求人が減った一因です。この状況は、記事「ケアマネジャーの活躍の場」でも書きましたが、ケアマネジャーの有資格者約57万人に対し、ケアマネジャーとして居宅介護支援事業所等に勤務している割合が1割程度であることにもつながってきます。

就職・転職時期について

一般的にケアマネジャーの求人は、9月から3月頃に出始めます。これは、夏・冬の賞与後と年度末の関係です。夏の賞与は7月頃の支給が多いとは思いますが、組織の運営上、下半期である9月末まで慰留されることもあるようです。下半期については組織改編や冬の賞与、年度末と人の動きが活発になりますので、求人情報も多く出回ります。

次のページではケアマネジャー求人情報の確認方法の例を紹介します。

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