ロック・ポップス/国内ロック・ポップス、80年代の名盤の口コミ

フリッパーズ・ギター 「Three Cheers for our side」

伝説のバンド、フリッパーズ・ギターのファースト・アルバムです。パクリしまくりの問題作なわけですが、日本の音楽シーンではフロンティア的存在でした。音程外し気味の、でもどこか味のある歌い方がとても個性的で、楽曲の素晴らしさ、オリジナリティは疑いの余地がなく、今聴いても色あせない名盤です。

投稿記事

全曲英語歌詞のギターポップを中心としたアルバム

■アルバム名
Three Cheers for our side~海へ行くつもりじゃなかった

■バンド名

Flipper's Guitar

■販売メーカー
ポリスター

■おすすめ理由
伝説のバンド、フリッパーズ・ギターのファースト・アルバムです。
彼らの音楽はネオアコとか渋谷系とか、つかみ所のない言葉で形容されたものでした。実は蓋を開けてみると元ネタありありの(まぁいわゆるパクリですね)サンプリングしまくりの問題作なわけですが、それでも日本の音楽シーンではフロンティア的存在でした。

歌唱力で歌い上げるというよりは音程外し気味の、でもどこか味のある歌い方がとても個性的で、バンドロック全盛だった当時彼らの出現はある意味センセーショナルでした。私はオリーブという少女向けのファッション雑誌の愛読書だったのですが、その雑誌に頻繁に登場していたのが彼ら。音楽だけでなく、ファッションやカルチャー全般に造旨が深く、オリーブ少女にとっての憧れのお兄さん的存在でもありました。

ダバダバ調のウィスパーボイスで小粋に歌うギターポップを中心としたこのアルバムは、全曲メンバーの小沢健二による英語歌詞。さすがは東大卒です。主流のポップミュージックをあざ笑うかのようなちょっと皮肉っぽい作風は、「人と違うこと」に意味を見いだしていた、青かった自分にグサリと突き刺さりました。とはいえ楽曲の素晴らしさ、オリジナリティは疑いの余地がなく、今聴いても色あせない名盤です。


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