社会ニュース/社会ニュースの最新トピックス一覧

音楽やタトゥー、喫煙も禁止! 海水浴場の規制事情

海の家におけるクラブイベントや入れ墨・タトゥー客の入店禁止など、神奈川県の海水浴場が次々と規制強化を発表。海水浴場が大きく様変わりしようとしています。

執筆者:All About 編集部

近隣とのトラブルが絶えないクラブイベントは規制すべき?

近隣とのトラブルが絶えないクラブイベントは規制すべき?

さまざまなトラブルや風紀の乱れを引き起こす恐れがあるとして、海の家におけるクラブイベントや入れ墨・タトゥー客の入店禁止など、神奈川県の海水浴場が次々と規制強化を発表し、話題になっています。

“クラブ化”するビーチに規制は必要か?(All About News Dig)

ここ数年、クラブイベントが一部の海の家で頻繁に開催され、騒音などの苦情が相次いでいた藤沢市の「片瀬西浜海水浴場」では今夏、音楽放送を全面的に禁止。地元組合が流す「FMヨコハマ」がほぼ唯一の音楽という、静かな海開きを迎えました。しかし、この片瀬海岸西浜海水浴場の規制の影響もあってか、隣接する鎌倉市の海水浴場の客層が一変。タトゥーや入れ墨をあらわにする“ガラの悪い客”が増えたと、モラル低下を嘆く声が急増しました。

全体の客足が遠のくことを危惧した鎌倉市の「由比ガ浜海水浴場」は7月22日、「いわゆるクラブイベントの開催を一切禁止する」という自主規制を発表。同海水浴場の「『いわゆるクラブイベント』とは単にDJが選曲するダンスイベント等を定義しているのでは無く、安全運営可能なセキュリティの配置や、健全運営可能な運営計画を構成していないイベントを意味します」と説明しました。

さらなる強力な規制に向けて動き出しているのが逗子市です。同市市議会は、逗子市海水浴場で音楽を大音量で流して営業する海の家を風営法に定められる「ダンスをさせ、かつ客に飲食させる営業」にあたるものとして取り締まるべきとする意見書を採択。今のところ、警察は静観しているものの、今後の展開によっては摘発も行われかねないとか。

かつて、漁師が副業として海水浴客を相手に海の家を営んでいた時代から、アーティストやテレビ局などが本格的なエンタテンメントを提供する海の家の“クラブ化”を経て、今また、海水浴場は新たなターニングポイントを迎えているようです。

【関連記事】
“クラブ化”するビーチに規制は必要か?
公共の場は皆が少しの我慢で楽しめる場所であるべき
野放しにすることが若者文化を尊重することなのか
海の家には、焼そばがよく似合う
クラブイベント規制はやむなし、でも何でも規則は息苦しい
多くの人が楽しめる海の家であるべき
日本文化はクラブイベントの喧噪には耐えられないようにできている
クラブイベント規制で導き出された「新・腐ったミカンの方程式」
クラブイベント規制で街の品格を守れ
混ぜるなキケン「ダンス音楽×お酒」
クラブイベントが毎日楽しめるジャパニーズ・イビサ島をつくろう!
女装子ちゃんから学ぶ、規制をチャンスにできること
私はクラブミュージックが、この世からなくなればいいと思います
ビーチクラブイベントを地下化させない方法
最近のビーチは“若気の至りレベル”じゃない!
クラブ規制などの“気遣い”は世界に誇る日本の美徳!
海の家の再生がもたらしたクラブイベントの現状
クラブ規制に見る「単に嫌い」を「風紀の乱れ」とする感じ悪さ
海がクラブイベントでうるさいなら、山登りすればいいじゃない
ビーチのクラブイベント規制はもっとスマートに
海の家の音楽全面禁止と陰謀論
ビーチイベントと元ヤンキー

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます