保育士/保育士に就職・転職したら

保育園での仕事の流れ(後編)

保育士試験を受験される方は、まだ保育園に関わる機会のない方がたくさんいらっしゃると思います。保育園での保育士の仕事を、一日の流れを追いながら、なるべく具体的にご紹介します。前編に引き続き、今回は後編(お昼寝から降園までの流れ)です。

ながみね あき

執筆者:ながみね あき

保育士試験ガイド

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ぐっすりお昼寝も大切な時間……

私立M保育園の一日の流れ(午後)

筆者が過去に勤めた私立M保育園での、一日の仕事の流れを、2回に分けてご紹介しています。今回は後編です。前編も、合わせてご覧くださいね。


12:00 乳児クラス(0,1,2歳) 午睡(ごすい=お昼寝)

部屋をうす暗くして添い寝し、寝かしつけにはいりますが……。
眠くない! 寝たくない! そんなこともしょっちゅうです。このような場合はさまざまな対応があります。

基本的には、眠りにつくまで、何時間でも添い寝したり、抱っこやおんぶで、ずっとそばにいます。それでも眠くならないときは、その子の健康状態や、家庭での生活、睡眠の習慣を考慮し、問題なく元気なら、空いている保育室で遊んで過ごすなど、個別に対応します。

こういった個別の対応ができるようにするためには、それぞれの子どもについて、園にいるときの姿だけを見るのでなく、家庭での生活から、ひとつながりでとらえることが大切です。

日頃から、保護者と保育士が連携して子育てしている、という意識をもち、保護者にもこのことをよく理解してもらえるよう働きかけ、密に連絡を取り合うことが必要です。


13:00 幼児クラス(3、4、5歳) 午睡

幼児クラスになると、元気いっぱいで寝たくないこどもがさらに増えてきます。しかし、長時間の集団保育は、本人が自覚しなくても思いのほか疲れがたまっています。

中には、0歳から6歳の6年間、1日12時間近くを保育所で過ごす子どももいます。やはり午睡は、一日の真ん中で、いったん心も体も休めましょう、という大切な時間なのです。

このことを子どもたちにもわかってもらい、休むように促すことは、難しいことでありながら、とても大切なことです。このようなときに、子どもにどのような働きかけをするのかというのも、保育士としての力量が問われるところです。
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