ブッフェ・食べ放題・バイキング/ホテルのランチブッフェ・食べ放題・バイキング

帝国ホテルから辿るバイキングの歴史(2ページ目)

「バイキング」は和製英語だ。帝国ホテルが命名して、日本中に広めた言葉であり、システムである。その歴史を紐解くと共に、帝国ホテルの下川シェフのインタビューも紹介

東龍

執筆者:東龍

ブッフェ・フレンチガイド

年に6、7回変わる飽きのこないメニュー

ガイド:
料理の特徴は何ですか。

下川氏:
年に6回から7回、メニューを変えて、いつでも楽しんでいただけるようにしています。ポテトサラダ、スモークサーモン、カレーといった定番は大切にしつつも、魚料理や肉料理といった主菜は新しいメニューにしています。

ガイド:
前菜はスモーガスボード(ブッフェの原形)を意識していますか。

下川氏:
スモーガスボードの流れをくみながらも、サールの形が出来上がっているので、大切にしています。

出来立ての料理を、おいしく召し上がっていただきたい

ガイド
伝統と、より食事を楽しんでもらうために、苦労している点はありますか?

下川氏:
一人分の小鍋を使って、目の前で調理して提供したり、ブフェ(帝国ホテルでは「ブッフェ」を「ブフェ」と呼んでいる)のお皿の料理を15~20人の分量に変更することで、出来立てを食べていただけるようにしています。このように、よりお客様に満足していただくために、常に固定観念に縛られないで考えることが大切だと思っています。

来月あたりにはオムライスを目の前で調理してご提供したいと思っています。実演で提供して喜んでいただけるメニューがないか、いつも考えています。アイデアが上がったらすぐに取り組み実行できるようにしています。

ガイド:
他に新しい試みはありますか。

下川氏:
フランス料理にこだわらず、世界各国の料理をサール流にブフェスタイルで提供できたら良いなと思っています。

ガイド:
フランス料理以外にも取り組んでいるのですね。

下川氏:
はい。フランス料理の幅を広げないといけないと思っています。帝国ホテルの伝統のメニューだけではなく、お客様に何度足を運んでいただいてもご満足していただけるように、色々な料理を提供したいと考えています。例えば、フランス料理の手法に和のテイストを組み込んで料理を仕上げるなどしています。

老若男女の好みに対応するメニュー

下川シェフ

インペリアルバイキング サールで腕をふるう下川シェフ

ガイド:
お客様に何かメッセージはありますか。

下川氏:
小さいお子様からご年配の方まで、幅広い年齢層の方にも楽しんでいただけるように、様々なメニューを取り揃えています。決まったコース料理とは違って、ご自分のペースで食べたいものを食べていただけます。三世代のご家族でも満足できるようにしていますので、是非来ていただきたいです。

<関連記事>
帝国ホテル「インペリアルバイキング サール」
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます