世界遺産/ヨーロッパの世界遺産

リラ修道院/ブルガリア(4ページ目)

リラ修道院は、荘厳さとキュートさを併せ持つ不思議な世界遺産。城壁を兼ねる僧院にぐるり取り囲まれた姿は要塞のようだが、中にある教会は白黒と紅白のストライプで彩られ、内部は天使や悪魔を描いた極彩色のフレスコ画で覆われている。今回はブルガリア正教会の総本山、世界遺産「リラ修道院」を紹介する。

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

リラ修道院への道

聖母教会の柱廊

聖母教会の柱廊。廊下もこれだけ鮮やかだが、内部はさらに圧巻。残念ながら内部撮影禁止なので、フレスコ画の写真はすべて柱廊のもの

■エアー&ツアー情報
旅の起点はブルガリアの首都ソフィア。日本からの直行便はないので、パリやロンドンなどを経由する。

リラ修道院はソフィアから120kmほど。ソフィアからバスで3時間程度だが、本数が少ないうえに滞在時間が短くなってしまうので、ツアー等を利用した方がベター。ツアーではリラ修道院と同時に「ボヤナ教会」を訪れることが多い。

■周辺の世界遺産
ソフィア近郊の世界遺産としては、ソフィア市内にリラ修道院同様にフレスコ画が美しい「ボヤナ教会」があり、ソフィアから200km(電車で約3時間)の場所に「カザンラックのトラキア人の墳墓」がある。ブルガリアはトラキア文明の中心地で、黄金のマスクをはじめ、歴史的な発見が相次いでいる。

リラ修道院のベストシーズン

4階建ての僧院

4階建ての僧院。個々の部屋はもともと僧房だったため、かなり狭くて質素

ソフィアは1年を通じて東京より5度ほど気温が低い程度。夏の平均最高気温は27度、冬の平均最低気温は-4度。

リラ修道院は標高1,100mほどでソフィアより500m高く、ソフィアより若干寒い。冬は雪も降る。雨が多いのは5~7月と11~12月。

世界遺産基本データ&リンク

聖母教会のフレスコ画、イエスの像

フレスコ画の中心にはイエスや12使徒、聖人が据えられ、その周囲にブルガリアの聖人や庶民、悪魔や怪物が配されている

【世界遺産基本データ】
登録名称:リラ修道院
Rila Monastery
国名:ブルガリア共和国
登録年と登録基準:1983年、文化遺産(vi)

【関連サイト】
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます