マンション物件選びのポイント/マンションの性能・耐久性

家庭でできる冬の節電 住まい・マンション篇(3ページ目)

夏場に続きこの冬も節電が必要です。冬の節電のポイントは、各家庭の節電が全体に大きな影響を与えることと、電力消費のピーク時間帯が朝と夕方以降になるということ。これらを踏まえ冬の節電の鉄則「無理のない範囲で」節電対策を取り入れていきましょう。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

マンション共用部の節電方法 

社団法人不動産協会のホームページではマンション共用部の省エネ方法を公表しています。抜粋してご紹介します。

共用部の使い方 日頃の心がけは…

外廊下の照明も工夫次第で節電ができる。

外廊下の照明も省エネタイプの電球にすれば節電ができる。

エントランスホール、屋内駐車場、集会室、キッズルーム…。自分の家ではないけれど、マンションの共用部でもたくさんの電力を消費しています。一人一人の心がけで節電対策を取って行く必要があります。


・照明は使い終わったら消灯、必要な場所だけ点灯
・暖房は20℃に設定し、ドアや窓を開けっ放しにしない
・フィットネスなどでシャワーを使う時、お湯の無駄使いをしない
・エレベーターはなるべく使わず階段で移動する


 

長期修繕計画に節電対策を盛り込む

マンションの長期修繕計画は外壁や屋根、古くなった設備の交換などがメインで計画されますが、その中に下記のような節電対策も盛り込めば、マンション全体の省エネ化=節電を計ることができます。

・エントランス、廊下等の照明器具を白熱電球から電球型蛍光ランプもしくはLED電球に変える
・照明器具をインバータ式に変更
・人感センサー、調光装置(時間帯別調光、照度センサー付)を設置 
・窓ガラスを二重もしくは複層ガラスに変更
・玄関ドアを高断熱・高熱遮断使用ドアに変更  等

この中で窓ガラスや玄関ドアについてはマンションでは「共用部」に該当し、基本的に個人で変更することはできないとされてきました。しかし、各マンションで定めている「管理規約」のひな型になっている国土交通省が作成した「標準管理規約」では、2004年の改正で窓ガラスなどの共用部でも、防犯、防音または断熱等の住性能向上を目的とするものに関しては、管理組合が計画修繕として速やかに実施できない場合には、区分所有者の責任と負担で実施できるような細則を定めるよう規定しています。

もし長期修繕計画で盛り込むのが難しい場合には、マンションの管理規約を見直して個人でも窓やドアの断熱性向上対策が取れることを盛り込めば、節電対策をより推し進めることができるでしょう。

【関連サイト】
節電.go.jp (政府の節電ポータルサイト)
冬期の節電メニュー(家庭向け)
住まいのエコガイド マンション編(社団法人不動産協会)
財団法人省エネルギーセンター  
ご家庭における今冬の節電のお願い(関西電力)

【関連記事】
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