一人暮らし/一人暮らしの部屋探し

初めての一人暮らし、どこに住んだらいい?(2ページ目)

土地勘のない場所で部屋探しをしなくてはならないとき、どこが住みやすいところなのか、会社や学校に通うのにどこが便利なのか、手がかりがほしいところです。そこで今回は、一人暮らし経験者の失敗談も交えながら、部屋探しをする場所を選定するヒントをお届けします。

河野 真希

執筆者:河野 真希

一人暮らし・簡単一汁三菜レシピガイド

失敗談1:住みたい街に住みたい! でも……

井の頭公園

大きな公園に繁華街もある人気の街・吉祥寺。でも、それだけに家賃も高いです……

進学をきっかけに東京での一人暮らし。憧れの街・吉祥寺に住みたいと、その周辺で部屋探しをしましたが、支払える家賃の範囲では、古かったり狭かったり、駅から遠かったり。「せっかく憧れの街に住めても、部屋がこれではガッカリ……」と思ってしまうような物件しか見つからず、結局諦めて別の地域に住むことにしました。(Aさん)

毎年発表される「住みたい街ランキング(2011年の結果は『住みたい街ランキング2011年 恵比寿がアップ』よりご覧ください)」はニュースなどでも取り上げられ、部屋探しをするときには気になる情報ですよね。ここで取り上げられる街は、様々な面で住みやすい街が多いのも確かです。せっかく都会に住むのなら、そんな人気の街に住んでみたいと思うかもしれませんが、人気の街は人気なだけあって家賃はもちろん高い。そして、特に引越しシーズンにあたる3、4月は競争も苛烈です。

ていねいに探していけば掘り出し物件もあるかもしれませんが、遠方からの部屋探しでは短ければ即日で、長くても数日で決めなくてはならない場合も多いでしょう。地域を限定しすぎず、沿線などにも目を向けて、部屋探しをした方がスムーズです。

もちろん、その街に住むことが第一条件という人は、他の条件を妥協して探すのも手。古さや狭さ、駅からの距離などの条件を下げていけば、借りられる部屋も見つかるでしょう。ただし、当初決めてきた家賃の希望額を上げるのは、あまりおすすめできません。食べたいものも食べられず、買いたいものも買えず……という暮らしでは、せっかく住みたい街に住んでも、毎日を楽しむ余裕も奪われてしまいかねませんので、注意。

失敗談2:都心から離れた部屋。確かに家賃は安かったけど……

バス

利用するバスによっては、定期代が高額。家賃が安くても、交通費が高くては意味がない!?

学生なので、家賃が安い郊外に部屋を借りました。確かに家賃は安かったけれど、学校まではバスと電車に乗りついで1時間近くかかり、計算したら交通費に毎月1万円以上かかっていることがわかりました。この額を家賃に回せば、もう少し近くに部屋が借りらられたんじゃないか、と反省しています。(Bさん)

都心の家賃は高いです。もう少し安いところを探そうとと、都心から離れた地域を探すことになりますが、学校や会社といった目的地が都心にある場合、そこに通うための交通費がかかります。例えば、Bさんのようにバスと電車を乗り継いだ場合、3ヶ月の定期代だけで3万円を越えてしまうことも。その半分でも家賃に回していたら、もう少し学校が近く、交通費のかからない場所に住むことができたかもしれません。

社会人の場合は勤務先が交通費を負担してくれるかもしれませんが、勤務先遠いと通勤時間が長くかかるだけでなく、残業などで遅くなる日が続くと、体力的にも負担が大きくなります。(ただし、勤務先が近すぎると、遅くまで残業できてしまい、かえって早く家に帰れない……という人もいましたが)

どの地域で部屋探しをするか考えるときに家賃の安さだけに着目せず、通勤・通学にかかる時間やその交通費も調べておくといいでしょう。Yahoo!JAPAN路線情報などを利用すると便利です。

次のページでは、引き続き、一人暮らし経験者の実体験に基づく失敗談とともに部屋探しの注意点を紹介していきます。
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