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大震災で、人気は高台? ブランドエリアが今好調!

震災以降の新築マンションの売れ行きで、好調なのが中目黒・恵比寿といったブランドエリアのマンションです。高台と低地の震災時の被害は?関東大震災を例に考えます。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

マンショントレンド情報ガイド

恵比寿、中目黒、代官山、目黒東山
ブランドエリアのマンションが好調

世田谷公園

住環境の良さと安心感で高台のブランドエリアは好調

今のマンションマーケットの中において、好調なカテゴリーのひとつに挙げられるのが、恵比寿、中目黒といったブランドエリアのマンションです。例えは、1月に注目物件に挙げたプラウド恵比寿やピアース恵比寿は完売。パークリュクス恵比寿も好調です。このエリア周辺は、プラウド代官山が完売。ザ・パークハウス上目黒ピアースやザ・コートガーデン目黒東山なども好調です。

クラッシィハウス世田谷公園マスタープレイスも世田谷公園隣接のロケーションで人気を集めており、旧来の山の手ブランドエリアの邸宅系マンションの売行きのよさが目立ちます。

このエリアは、埋立地ではない旧来からの居住ゾーン。震災での津波や液状化のイメージでいわゆる湾岸ブランドエリアが敬遠される中、シングルからファミリーまで富裕層の需要がシフトしている状況もあるようです。

また、上記のマンションは駅距離や住環境、規模など過去の物件と比べても希少性の高いものが多く、エリアにこだわりがある層に商品が響いた面もあるようです。

荒川は実は、人工河川
西高東低のゆえんは、低地か高地か?

今ある荒川は、明治時代後期に東京を襲った大水害を契機につくられた人工河川で、都心部の水害を防ぐためにつくられた。大正元年に着手した工事は約12年で完成しました。その後隅田川では、洪水は起きていません。

もともと河川の周辺部は低地で、下の図にあるように満潮時に河川よりも低地にある範囲は、かなりの広範囲にわたります。

東京都の土地の高低

低地帯の地盤の高さデータ。東京都の東側は、低地が多く河川よりも低いエリアもある(東京都建設局:低地河川の整備より)

こうした、低地と台地では、大正12年9月1日に起きた関東大震災時も被害に大きな差があったようです。

続きは、次のページで紹介します。
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