カーナビ・カーオーディオ/カーナビの選び方/使い方

スマートフォンによってカーライフは大きく変わる!

12月1日から3日間、千葉・幕張メッセで第2回 国際自動車通信技術展が開催。スマートフォンを利用したカーナビアプリなど、各ブースの気になる展示を紹介。 

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

12月1日から幕張メッセで開催された第2回 国際自動車通信技術展に行ってきた。iPhone人気の後を追って、NTTdocomoやauが続々と新製品を発表し、スマートフォン元年ともいわれる2010年にふさわしく、スマートフォンを利用した技術が目立った。

トヨタがG-BOOKサービスをスマートフォン用に提供

トヨタは12月1日からサービスの提供を開始したスマートG-BOOKを展示&デモンストレーションを行っていた。これは、スマートフォン向けのテレマティクスサービスで、G-BOOK会員やGAZOO会員であれば、サービスが受けられる。
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スマートG-BOOKはAndroid搭載スマートフォン向けにサービス提供を開始。iPhone用も申請中


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スマートG-BOOKのメニュー。オペレーターサービスやHELPNETがG-BOOK独自

スマートG-BOOKの主な機能は、事故や急病の時にユーザーの位置を警察や消防に伝えることができるHELPNETやスポット検索、ドライブプラン、カーナビ、渋滞情報など。このうち、HELPNET/スポット検索/ドライブプラン、そしてEメールの転送サービス=メールデリバーは、基本サービスで無料する。

カーナビ機能のG-BOOK全力案内ナビは有料サービスで、半年900円だ。またオイル交換や給油、洗車などの、愛車のメンテナンス情報を記録するマイカーインフォメーションやエコドライブの記録など、G-BOOK対応ナビとの連携サービスも用意されている。

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スマートフォンに衝撃が伝わるとHELPNETが自動的に立ち上がる

HELPNETは、スマートフォンに内蔵した加速度センサーを利用して動作する。デモ機はかなり敏感で、スマートフォン本体をちょっと移動しただけで反応。スマートフォンのディスプレイが、自動的にHELPNETに切り替わるとともにアラームが鳴る。ここでHELPNETのボタンにタッチするとヘルプネットセンターに現在地の情報を送信できるというわけ。センサーの感度は調整できるし、間違ってHELPNETの画面に切り替わっても、アラーム停止のボタンにタッチすれば通報されない。

半年間900円でオペレーターサービスが受けられる

オペレーターG-BOOK全力案内ナビは、オペレーターサービスが受けられるのが特徴だ。たとえば「○○を食べたい」とオペレーターに伝えると、オペレーターがユーザーがいる周辺のスポットを見つけ、スマートフォンに情報を送ってくれるのだ。カーナビの周辺検索では、検索したところで名前がリストアップされるだけでどんななのかわからないこともあるが、オペレーターが探してくれたというだけでも安心感がある。

このサービスが半年900円だから、月々150円。プレミアムサービスで、オプションのVICS情報を取得とれるようにすると半年1600円だが、従来の携帯ナビは月300円程度が標準だから、それと同等。十分にリーズナブルといえよう。

当面はAndroid搭載のスマートフォンに向けたサービスだが、iPhone用アプリも認可を申請中で、認可が下り次第、提供を開始するとのこと。こちらも基本サービスは無料で、有料サービスが半年900円。VICS等のオプションサービスは+700円で提供される。

スマートフォンの映像と音をディスプレイに転送

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車載ディスプレイとスマートフォンの画像&音声が連動。ディスプレイのタッチパネルでスマートフォンの操作も可能

トヨタでは、スマートフォンの映像や音声を車載ディスプレイに転送する技術も展示していた。車載ディスプレイ側は映像を映すだけで、カーナビ等の機能は無く、アプリはすべてスマートフォン側。ただし、車載ディスプレイのタッチパネルでスマートフォンをコントロールできる。クルマ側はディスプレイだけなのでコストダウンに繋がるし、アプリがスマートフォン側なのでアプリのバージョンアップや追加も自在なところが大きなメリットといえるだろう。

デモンストレーションでは、車載ディスプレイ側からの操作にちょっとタイムラグを感じるなど、実用面ではまだまだの感はあった。が、今後、このような方向性になっていってもおかしくない。提供されるアプリは、なにもカーナビに限らず、燃費管理など多岐にわたることが考えられるからだ。実際、燃費(電費)管理アプリのデモも行われ、電池残量で走れる範囲の充電スタンドを探すようなこともできるのだ。車載ディスプレイと連動する/しないは別として、スマートフォンが車載機器として、今後どんどん活用の幅を広げて行くのは間違いないと思う。
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