メンタルヘルス/心の病気の原因・症状・セルフチェック

心の病気の環境的要因 職場の人間関係と心の病気(2ページ目)

心の病気の原因としては、環境や社会的、心理的、個人的な素因などが相互にからんでいますが、職場の人間関係は心の病気の環境的要因の重要なものです。

中嶋 泰憲

執筆者:中嶋 泰憲

医師 / メンタルヘルスガイド

上司が○○なのです!

最近、疲れすぎの原因は?
最近、疲れすぎの原因は?
職場の人間関係の悩みの種といえば、上司との関係が多いのではないでしょうか。相性の合わない上司と仕事をするのはストレス多すぎです。でも、相性だけではなく、上司が性格的に問題のある場合はもっと大変です。

例えば、上司が気分屋で、気まぐれで部下に大量に仕事を与えるタイプとします。すると、部下はいつ仕事を与えられるのか予測できなくなり、いつも緊張状態に置かれてしまいます。緊張状態が長時間続き、耐えられる限度を超えてしまうと、パニック発作(突然の動悸、胸痛、過呼吸など)が起きても不思議ではありません。

こういったときには、一緒に愚痴をこぼせる同僚がいると心強いですが、「状況はかわりそうもない、自分は適応できそうもない」という場合には、職場の異動、転職などの環境調整が望ましいでしょう。


もしかしたら原因は自分にあるかも?

人間関係がうまくいかないのは、自分に問題がある場合がおうおうにしてあります。こうした時には転職しても同じような問題が発生するかもしれません。

例えば、他人の視線、態度に敏感で、気にしすぎてしまう場合があります。ストレスがたまって、周囲に敏感になっている為かもしれませんし、性格的な問題かもしれません。極端な場合には、「他人が悪口を言っている」というような妄想の場合もあります。とにかく、問題を自分の胸の中にしまってしまうのは良くありません。家族や友人と話して、問題を共有しましょう。カウンセリングを受けるのも良いと思います。

そして、“他人を批判しない、自分の仕事にもっと集中する、周りの人の役に立つ…”といった人間関係を円満に保つ基本を大切にしていきましょう。


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