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ICOCAとPiTaPa:使えるサービスあれこれ(2ページ目)

関西で利用できる鉄道ICカード「ICOCA」と「PiTaPa」。相互利用できるようになりますます便利になりました。お得なサービスもたくさんありますよ!

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

ICOCA:J-WESTカードの利用でポイントが

ICOCA
JR西日本発行のICカード「ICOCA」。関西で一番最初に出た鉄道ICカード。
JR西日本の「ICOCA」は、チャージをして利用するという前払い方式。デポジット(カード発行預り金)として500円を払えば、その場でカードを入手できます。このカードで電車などの利用が出来るわけですが、運賃割引やポイントなどの割引はありません。

その代わりといってはなんですが、JR西日本が発行するクレジットカード「J-WESTカード」に加入し、このカードから自動振り替えでチャージができる「SMART ICOCA」カードを利用すればポイントをためることができます。

チャージ入金などで1,000円利用すると5ポイントつきます。また、キャンペーンとして期間限定ですが(2006年夏ごろまでを予定)SMART ICOCAを自動改札で利用すれば200円につき1ポイントがつくとか。入金してポイントがつき、利用してポイントがつくというダブルポイントがつきますよ。ただ、キャンペーン終了時期は未定のようなので、随時確認してくださいね。このポイントは、3,000ポイントが3,000円分のチャージなどに交換することができます。通常利用だと0.5%、キャンペーン中だと約1.0%の還元率となります。

この「J-WESTカード」は他にも色々な特典がありますよ。山陽新幹線(大阪-博多間)やJR西日本の特急料金が割引になります。また、2006年夏からは東海道新幹線も割引される予定。また、インターネットや携帯からの予約で変更が何度でも出来るなどとても便利なものです。JR沿線に住み普段JRをよく利用する人や新幹線や特急列車での出張やお出かけが多い人にはお得なカードといえるでしょう。


PiTaPa:多彩な割引料金システム

次に「PiTaPa」のほうを見てみましょう。「PiTaPa」の特徴はなんといっても各交通機関で設定されている料金割引サービス。利用会社ごとの割引を受けることが出来ますよ。なので、一枚のカードで、違う鉄道会社の運賃割引を受けれるということです。月ごとに利用回数や利用鉄道が変わる人にとっては、とても嬉しいサービスですね。ただし「ICOCA」カードを利用した場合はこの割引システムは適用されませんのでご注意ください。

この割引システムは3つのパターンがあります。「利用回数割引」は、京阪電車、阪急電鉄、能勢電鉄、阪神電車、大阪モノレールが適用し、1か月間に同一運賃区間の乗車回数に応じて割引を適用するサービスです。例えば、京阪電鉄では、1か月間に同じ運賃区間を11回以上乗ると、11回目以降の運賃が10%引きになるというもの。事前に回数券などを買わずに、割引されるのです。

また「区間指定割引」は、事前によく利用になる区間(1区間のみ)を登録すると、その区間内を1か月間に何回乗り降りしも、運賃は同区間の1か月定期旅客運賃を超えないというもの。つまり、定期券の値段より高い料金にはならないので、定期を買うかどうか迷っていた人たちには嬉しいサービスですね。また、この割引を連続して利用すると、割引率があがるシステムもありますよ。この割引は、京阪電車、阪急電鉄、能勢電鉄、大阪モノレールで適用されています。

「利用額割引」は、大阪市交通局(地下鉄・ニュートラム・バス)、阪急バスが適用するサービスで、1か月間利用運賃の合計額に応じて割引されるもの。利用区間なども限定されず、回数カードや通勤定期よりもお得な場合もありますよ。大阪市交通局の大人料金を見てみると、3,000円の利用で8.3%の割引率とかり支払額が2,750円に、10,000円の利用ではなんと割引率が10%、20,000円だと17.3%と利用額に応じて割引率がアップしていきます。大阪地下鉄やバスをよく利用する人にとっては、利用価値がとても高いサービスですね。


鉄道会社ごとにも魅力あるサービス

「PiTaPa」は各鉄道会社や連携会社などがそれぞれ発行するカードです。なので、上記の共通の割引サービスにプラスして各カード会社固有のサービスもありますよ。それぞれのサービスをしっかり検討して、ライフスタイルにぴったりのカードを選びたいものです。

「マイレージサービス」がついているのは、京阪電鉄と阪急電鉄です。京阪電鉄では、「京阪レイルウエイマイレージ」と呼ばれ、1か月感の京阪線の利用代金に対して、1%の「おけいはんポイント」がたまります。また、区間指定割引を継続するとボーナスポイントがもらえるなど、乗れば乗るほどポイントがたまります。この「おけいはんポイント」500ポイントに対して500円の商品券に交換できます。つまり1%の還元率となりますね。

阪急電鉄では「HANA PLUS PiTaPaマイレージサービス」があります。こちらは、クレジット利用額と交通利用額の両方でポイントが付加するサービスです。クレジットの利用額が月額5,000円以上1万円未満の場合、交通利用額500円につき1ポイントつくというもの。クレジット利用が多くなれば、ポイント付加率もあがり、3万円以上5万円以下で200円につき1ポイント、10万円以上なら50円につき1ポイントとなります。このポイントは1,000ポイントで1,000円の商品券と交換できるので、還元率は0.2%から2.0%となります。

また、カード掲示で割引されるサービスも見逃せません。「KOBE PiTaPa」は、神戸市の施設や加盟店で割引を受けることができます。「OSAKA PiTaPa」でも同様で沿線施設や店舗で割引が受けれますが「CHECK&CHECK CLUB」加盟店の料金も20%~30%割引になります。この「CHECK&CHECK CLUB」は全国2800店舗もあるので利用価値が大きいですね。その他、鉄道会社系のカードも沿線の施設や店舗などの割引サービスがあります。利用頻度を考えるとお得なカードがわかりますね。


改札通過情報のメール配信サービスも

最後に「PiTaPa」の安心サービス「あんしんグーパス」をご紹介しましょう。このサービスは、小学生・中学生の子どもが「PiTaPaカード」を利用して駅の改札機を通過した時、保護者の携帯電話に通過情報をメールで配信するものです。事前に駅を登録しておく必要がありますが、通学や通塾時に利用できますね。子どもが駅を通過したという情報だけでも、親としては大変ありがたいものです。子ども1人につき6か月間1,890円と料金がかかりますが、安心料としては安いものです。

関西の鉄道ICカードをご紹介しました。JR、私鉄と相互に利用ができるようになりとても便利になりましたが、それだけにカード選びも複雑になってきました。一番利用する路線や利用する施設や店舗などを考えて賢くカードを選びたいものですね。気軽に電車に乗って、街めぐりはいかがでしょうか?


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