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浴室リフォームの費用と相場解説!10万円代から何ができる?

浴室リフォームの費用相場を解説!寒い浴室・お風呂をリフォームで温かく居心地の良い空間にしてみませんか。今回は、TOTOやクリナップの商品を参考に浴室暖房乾燥機、給湯器、ユニットバス、タイル浴室のリフォームの概算費用について価格の相場をご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

浴室・お風呂・ユニットバス交換リフォームの費用相場を解説

浴室イメージ

リラックスできる場所ゆえ、こだわりも多い浴室。リフォームで快適なお風呂空間を作りましょう。

日本人にとって重要な空間ということもあり、浴室を大切にしたリフォーム事例が多く見受けられます。心身ともにヘトヘトになりがちの現代人だからこそ、ただ湯船につかるという目的だけに留まらず、快適性を高め、一日の疲れをリセットしたいという願いが強いのでしょう。

以前の住宅では浴室というと寒々しいイメージがありました。暖房でしっかり暖めていたはずの体が、寒い脱衣室や浴室で凍えてしまうため、「ヒートショック(急激な温度変化)」で体調に異変をきたすという事故につながっています。

そこで今回は、温かい浴室にこだわったリフォームの費用についてご紹介します。

【目次】
1.浴室リフォーム費用の相場
2.12万円からの浴室リフォーム「浴室暖房乾燥機」
3.20万円からの浴室リフォーム「給湯器」
4.120万円からの浴室リフォーム「ユニットバス」
5.180万円からの浴室リフォーム「タイル仕上げのハーフユニットバス」


 

浴室リフォーム費用の相場。約30%は浴室暖房や給湯機など

まず浴室リフォームにかかる費用の相場について見てみましょう。
浴室リフォーム費用分布

浴室リフォーム事例の価格分布:ガイド調べ(2016年4月~2017年3月までの事例集計)

浴室リフォームの約70%は50万円以上となっており、そのほとんどはユニットバスなどを活用した浴室全体のリフォームですが、部分的なリフォームとしてシャワー水栓の取り替えや、浴室暖房乾燥機の設置、給湯器交換なども含まれています。

浴室のリフォームを「ユニットバス」と決めつけることなく、我が家に必要なアイテムを見定めながら、計画していくようにしましょう。それでは以下、具体的な費用相場をご覧ください。
 

12万円からの浴室リフォーム「浴室暖房乾燥機」でぽかぽか温かく

浴室暖房乾燥機

浴室暖房乾燥機はヒートショックを防ぐ上で非常に有効なリフォームアイテムです。さらに洗濯物干しスペースとして浴室を有効活用できます。(画像提供:TOTO株式会社

バスルームを温めるのに非常に有効なのは、なんといっても「浴室暖房乾燥機」です。入浴前に温まるようセットしておけば、ヒートショックを防げます。また入浴後の浴室を乾燥させておくことで湿気を防ぎ、住まいの結露防止にも役立ちます。つまり、人と住まいの健康に貢献してくれる訳です。

物干しバーを浴室に取り付ければ、室外に洗濯物を干しにくい梅雨や花粉症のシーズンでも、思いっきりお洗濯ができますので大変便利です。

取り付け工事は、今ある換気扇の開口部を利用するので比較的簡単です。電気式の浴室暖房換気扇の場合、200V(ボルト)電源工事が必要になる場合もあります。

また洗面脱衣室も暖房する「2室暖房タイプ」もありますから、脱衣所の寒さが気になる方は検討してみると良いでしょう。

【浴室暖房乾燥機(電気式)を取り付ける場合のリフォーム費用】
浴室のみ 12万~20万程度
浴室+洗面脱衣室 18万~25万円程度

 

20万円からの浴室リフォーム「給湯器」を交換

やっぱりお風呂ではお湯をタップリと使いたいものです。しかし台所や洗面所でお湯を使うと、お湯の出が悪くなったり、急にシャワーが冷たくなったりと、不便を感じている方も多いはずです。

実はガスふろ給湯器には「号数」と呼ばれる能力差があり、たとえば16号の給湯器の場合、水温+25℃のお湯を1分間に16リットル作ることができる、という意味です。お湯を2箇所で同時に使う場合は20号以上、3箇所なら24号以上であれば問題ないとされています。

メーカーや仕様にもよりますが、給湯器の寿命は5~10年と言われます。お湯が出にくくなったり、頻繁にお湯が水になってしまうなど、故障が多発する前に交換リフォームも検討しましょう。そしてその際には余裕をもった給湯器を選ぶようにしましょう。

【ガスふろ給湯器を交換する場合のリフォーム費用】
20号の場合 20万~30万円
24号の場合 24万~35万円

 

120万円からの浴室リフォーム「ユニットバス」で断熱性と保湿性を

ユニットバス

断熱性と保温性の高いユニットバスルームが人気です。(画像提供:クリナップ株式会社


築年数が経ってくると、どうしても湿気や結露、タイルのひび割れなどで、住まいの浴室回りは特に傷んできます。また浴室などの水回りは、住まいの北側に配置されることもあり、寒さが特に際立つ場所です。

最近のユニットバスは防水性は当然のことながら、断熱性と保温性に優れているものが増えてきています。一度沸かしたお風呂が冷めにくいものや、浴室全体の保温や断熱にすぐれているものなど、より快適にお風呂を使うための工夫が盛り込まれています。

浴室をユニットバスにリフォームする場合、工事の規模にもよりますが、3日~1週間くらいお風呂が使えなくなりますから、仮住まいにかかる費用や、公衆浴場の利用などもあらかじめ計画しておきましょう。

【在来浴室からユニットバスにリフォームする概算費用】
1坪タイプの場合 120万~180万円程度
※断熱性・保温性の高いユニットバスの標準的使用を想定。

【関連記事】
システムバスリフォームの価格相場とオプションの話

 

180万円からの浴室リフォーム「ハーフユニットバス」で在来浴室の美しさに

ハーフバスユニット

在来浴室のような意匠性の自由さと防水性の良さを両立するハーフバスユニット(画像提供:TOTO株式会社

やはり在来浴室の美しさ・高級感を大事にしたいという方にとって、最大の問題はタイル目地の劣化と冷たさ。素足で入ったときの冷たさを嫌い、すのこやマットを敷いておられる方も多いようですが、カビが発生したりして不衛生な場合もあります。

最近ではタイル目地のカビ発生を抑える目地材や、タイルの冷たさを低減した特殊な浴室床タイルが開発されていますが、どうしても防水性で不安が残るという意見も少なくありません。

それらを解消するリフォームアイテムとして「ハーフバスユニット」というものがあります。腰壁から下の部分(浴槽と洗い場)がすでにユニット化されており防水工事が必要ありません。これなら壁と天井を好きにコーディネイトできるため、タイルの美しさを最大限に生かしたリフォームが可能になります。床面をタイル仕上げにするよりも工期も短くなり、リフォームの計画も進めやすくなることでしょう。

【ハーフバスユニットでリフォームする場合の概算費用】
1坪の場合 180万円前後~
※壁面をタイル仕上げ、天井を浴室用パネルで仕上げた場合を想定。

いかがでしたでしょうか。浴室を暖かく快適にする方法はいくつかありますが、浴室に対する要望の優先順位や、予算によってもプランを大きく異なってきます。ゆったりのんびりできるお風呂にリフォームして、もっと自分の体と心をいたわってあげたいものです。


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