リフォーム費用/リフォームコストダウンのコツ

50%OFFは大丈夫?リフォーム費用値引きの謎

新聞折り込みなどで目にするリフォームのチラシ。「本体価格50%OFF」などと書いてあって割安な感じがするのですが、そもそもこんな価格のリフォームを依頼して本当に大丈夫なのでしょうか。今回はリフォーム値引きのカラクリをご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

チラシ
チラシだけでは業者の良し悪しを見抜くことが難しいリフォーム。値引きのカラクリを知って、信頼できる業者を見つけましょう。
リフォーム業者が配布しているチラシを見ていると「ユニットバス本体50%OFF」とか、「商品価格3~4割引」というような表示をよく見かけます。消費者からすれば少しでも安くリフォームしてもらいたいと思うのは当然ですが、そもそもこんな激安価格(と思われる)チラシに飛びついてしまって本当に大丈夫なのでしょうか。

実はこのリフォームの価格表記にはいろいろと条件があったり、カラクリがあったりと、飛びついてしまう前にチェックしておきたいポイントがたくさんつまっています。

そこで今回はリフォームチラシの値引き表記の実態と、上手な業者選びのポイントについてご紹介します。

商品によっては50%以上の値引率も

当然のことながら、リフォーム業者はお客様を探しています。ところが「リフォームしたい人~!」と呼びかけても、なかなかお客様になるべき方は近寄ってきてくれません。そこで、お客様に興味を持ってもらえるようにチラシに創意工夫を加えていくのですが、消費者の立場からすればどうしても価格に目がいってしまうもの。リフォーム業者も割安な印象を与えるチラシを作りがちになります。

しかしリフォームの性質上、工事が伴います。その工事は家ごとに異なることが一般的で、またどこまで工事をするのか、どのような内容の工事をするのかを考えると値段の表記がとてもしづらいものです。

そこでリフォーム業者は、工事の内容と費用については後回しにして、「住宅設備(システムキッチンやユニットバス、洗面化粧台など)」や「建材(フローリング材、外壁材など)」の材料価格を「定価の○○%OFF」などというように記載することが多くなるのです。

ではリフォーム業者は、どのくらいの値引率でリフォーム設備品を仕入れているのでしょうか。下の表をご覧ください。
仕入れ相場・価格相場
【リフォーム設備・建材の仕入れ相場と販売相場】メーカー、商品によっては業者仕入れ金額がメーカー希望価格の30%というものもあり、商品によってもその価格設定は大きく異なります。(「リフォームにかかるお金」調べ)

上記の表を見てもらってもわかるように、メーカーや商品の種類によっては、かなりの値引率で提供できるものがあり、こういった商品によるリフォームが「50%OFF」といった割安感のあるチラシ表示をもたらしていると言えます。

リフォーム業者は当然のことながら、ボランティアでやっている訳ではないので、適正な利益がなければ生き残ることができません。お買い得感があって、信頼できる存在というイメージを持ってもらい、お客様に喜んでもらうために、リフォーム業者はさまざまな努力をしています。

次のページでは、リフォーム業者がよく使う「リフォームチラシの値引きテクニック」についてご紹介します
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