抗がん剤治療

更新日:2007年08月15日

欧米の抗がん剤を日本で使えない!?

製薬業界の研究は日進月歩で、新しい抗がん剤も次々に開発されています。最近では、欧米の製薬企業で開発される薬が多いのですが、向こうで発売されても、日本ですぐに使うことはできません。その理由は……?

欧米で認可されている医薬品。日本でそのまま使えないの?

欧米の抗がん剤
インターネットの発達もあり、新しい抗がん剤の情報は意外に簡単にアクセスできます。
最近のがん患者さんやそのご家族にとって、インターネットは強力な情報収集ツールになってきました。

国境を飛び越えて、常に最新の情報を見ることができるというインターネットの特性は、時に悩ましい状況を生み出すこともあります。

その代表的な例が、患者さんが、欧米で使用されている新しい抗がん剤をインターネットで発見し、自分の治療にも使って欲しい、とおっしゃる例です。

すでに日本における標準的な治療はすんでいるが、新たに再発が見つかったというようなケースでは、非常に切実な問題になることもあります。

今回は、IT時代独特とも言える、新規抗がん剤にまつわるお話です。

厚労省がネックなの?

厚労省がネック?
日本の保険制度の中で使用するには、厚労省がその製品を医薬品として認可する必要があります。
私たち医師が、保険診療の中で用いるためには、その製品が医薬品として厚労省の認可を受けて、薬価という保険上の薬の価格を割り当ててもらう必要があります。

これには、やはり、時間がかかるのですが、がんの患者さん、とくに、現在の治療法ではもう限界だということを医師に告げられた方にとっては、やっと探し当てた薬が、保険制度上使えないということでショックを受けられるケースも少なくありません。

また、一般的なお役所のイメージもあいまってか、厚労省の怠慢とか、てきぱきしないからだ、といった声が聞かれることもあります。

しかし、欧米で認可された薬をそのまま簡単に日本で認めてしまった方が良いのでしょうか?

次のページでは、欧米で認可された医薬品も、厚労省がチェックする理由についてご説明します。
1 2
  • 印刷する
  • ブックマークする
  • 携帯に送る
  • ブログに書く

あわせて読みたい

この記事の担当ガイド

写真

狭間 研至

大阪大学医学部卒。外科医の傍ら、現在、ファルメディコ株式会社ハザマ薬局の代表取締役をしております。外…

続きを読む

ガイドからのお知らせ

メルマガ登録

【健康・医療メルマガ】健康づくりのヒントと、心と体の気になるお悩みに関する情報が満載!あなたやご家族の健康管理に役立つ情報をお届けします。

ショッピングカタログ

All About モバイル

QRコード

All Aboutがケータイで読める!

オススメ記事をメールでチェック

知識・経験を生かして、記事を書いてみませんか?