不妊症/代理出産・その他の不妊治療

難治性不妊のレーザー治療(2)~実践編(2ページ目)

今回は田村秀子院長先生(田村秀子婦人科医院)にインタビューをお願いし、不妊専門クリニック現場でのレーザー利用についてお話をして頂きました。

執筆者:池上 文尋

効果の有無・ポイントについて

Q)レーザーを使って、ここがポイントだなと思われた点はどこでしょうか?
子宮内膜の薄い症例で中絶を以前に経験された方にLLLTを活用し、内膜を厚くしようと試みましたが、その場合は前述の成功例のように厚くなりませんでした。それは子宮内膜基底層が掻爬によって、破壊されており、血流改善による内膜の肥厚に結びつかなかったと考えられます。

よって、子宮内膜については血流を改善すると反応するケースに活用すると効果があると考えられます。また、卵巣能力の予備能力があり、卵巣への血流が少ないと予想される方もLLLTの効果が見込めるのではないかと考えております。卵巣もキャパシティのない場合はLLLTを施しても反応がありません。


代替医療との組み合わせと今後の展望

治療ストレス
卵巣の血流改善による卵の質の向上も見込まれます。
Q)他の代替医療の技術との使い分けはどのようにされていますか?
はい、鍼灸やマッサージも取り入れております。それは人の手を通じた癒しのコミュニケーションも効果があると考えられるからです。ストレスを強く感じられているような方、肩こりや冷え性の強い方にはLLLTの前に鍼灸やマッサージを施すケースがあります。

LLLTの場合、効果が2~3日程度ですので、留置針などを活用した血流改善の継続も今後は積極的に考えていくべきだと考えております。

また、発酵型大豆イソフラボンは内膜肥厚に効果があるので、併用するケースもあります。

Q)レーザーをこれからどのように応用される予定ですか?
私としては特に男性不妊の患者さんに活用したいと考えております。まだデータは取っておりませんが鍼灸やLLLTで身体の改善を図ることが出来るのではないかと考えています。

まとめ:インタビューを終えて

今回は不妊専門クリニックでの実際のレーザー活用について取材をさせて頂きました。田村先生も現在試行錯誤をしながら、「今後もどんどん新しい活用法を探っていきたい」と意欲的に語って頂きました。

新しい技術が出てきた時になかなかチャレンジしてみることに億劫になりがちですが、このように痛くなく、副作用もほとんどみられない治療は試してみる価値があるのではないかと感じました。

田村先生には大変お忙しい中を縫ってのインタビューをご快諾頂き、ありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。

<関連リンク>
  • レーザ治療のパイオニアへのインタビューはこちら
    難知性不妊のレーザー治療
  • 田村秀子婦人科医院

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