肺・気道の病気/間質性肺炎・マイコプラズマ肺炎・SARS

お年寄りの心と身体シリーズ 平熱でも要注意!お年寄りの肺炎(2ページ目)

これからの季節、注意したいのが肺炎。とくにお年寄りの場合、なんと平熱なのに肺炎にかかっていることが!歯磨きやお昼寝時間の管理など、意外な予防法もご紹介します。

執筆者:西川 敦子

こんな症状に注意!
発熱、せき、たん、胸の痛みなど肺炎独特の症状がはっきりとみられないことがあります。手がかりとなるのは、呼吸回数の増加。脈拍、血圧なども注意深く観察する必要があります。

肺炎のチェックポイント

呼吸回数が多い
脈拍が高い
血圧が高い
咳・痰が出ている
食欲がない
水を飲まない


日々の予防法
日常のこんな心がけが、肺炎を防ぎます。意外なケアが肺炎対策になることも・・・。




予防1 たんぱく質を摂ろう

肺炎の予防には良好な栄養状態を維持することが大切。特に血液中のアルブミンというたんぱく質が少ないと肺炎にかかりやすく、抗生物質も効かないことが知られています。肉や魚、納豆などを積極的に取り入れた食事づくりを心がけましょう!

予防2 お口の中を清潔に


お年寄りの場合、口の中の雑菌は肺に入りやすいもの。加齢により脳の神経伝達物質が減り、咳をするための反射神経が鈍くなるためです。その結果、菌が肺に流入し、肺炎になることが。毎日、マメに口腔ケアしましょう。

予防3 食後にすぐ寝かさない


食後はしばらく上半身を起こしていて。これは胃液が逆流を防ぐため。胃液にはいろいろな菌が含まれているので要注意です。

予防4 お昼寝時間はほどほどに・・・


長すぎる昼寝は脳の反射神経を鈍らせます。体内時計も狂いがちになりますので、せいぜい30分ほどにするよう、心がけましょう。




こんな人が肺炎にかかりやすい!
心臓に慢性疾患がある
糖尿病である
肝機能不全である
腎不全である
呼吸器に慢性疾患がある



発見が遅れ、手遅れになりやすいのもお年寄りの肺炎の特徴です。しっかり見守り、日々の予防を心がけてくださいね。

【参考サイト】
ピジョンホームヘルスケア
柏井小児科ホームページ

【関連サイト】
肺(呼吸器)の病気 from AllAboutJapan 「家庭の医学」サイト
その他高齢者の病気 from AllAboutJapan 「介護」サイト
病院の選び方・検索 from AllAboutJapan 「介護」サイト
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます