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妊娠中の飲酒注意、胎児性アルコール症候群

ちょっとだけなら妊娠中でもお酒を飲んでいい気がしますが、しかし少量の飲酒でも生まれてくる赤ちゃんに胎児性アルコール症候群という異常をもたらしてしまうことがあるのです。

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最近お酒を飲む女性が増えていますよね。東京都の調査でも、20代の女性の飲酒はほぼ74.8%(2000年)。また、18.1%の妊婦さんが飲酒していて、1.4%は週3回以上飲酒していたという報告もあります(乳幼児身体発育調査 2000年)。

飲酒が日常生活にあまりに溶け込んでしまって、なんとなく、『ちょっとだけなら妊娠中でもお酒を飲んでいいのかな?』という気がしますが、実はこれが生まれてくる赤ちゃんに胎児性アルコール症候群という異常をもたらしてしまうことがあるのです。

今回は、その胎児性アルコール症候群についてお話いたします。


胎児性アルコール症候群ってなあに?

胎児性アルコール症候群って何なのかしら?
胎児性アルコール症候群って何なのかしら?
昔から妊娠中に大量のお酒を飲むと、生まれてくる赤ちゃんに未熟児が多いとか、流産しやすくなるなんてことは良く知られていましたが、少量の飲酒でも赤ちゃんに障害をおこしうることが分かってきました。

胎児性アルコール症候群とは、妊娠中の飲酒によるアルコールの影響で、生まれてくる赤ちゃんに発達障害や行動障害、学習障害などが現れる障害のことです。特有の顔貌があったり、小奇形を伴うことでも知られています。いままでは、妊婦さんの大量飲酒でおこるといわれていましたが、最近、少量でも発生したとの報告もありました。

脳は妊娠中ずっと発達を続けます。そして、非常にデリケートなので、アルコール以外の影響もすぐ受けてしまいますが、特にアルコールの影響を受けると様様な障害が起こりうるのです。具体的には脳が小さかったり、左右をつなぐ脳梁という部分が萎縮したり、形がゆがんだりすることが報告されています。



ちょっとだけなら大丈夫?

ちょっとだけなら大丈夫かしら?
ちょっとだけなら大丈夫かしら?
残念ながら、妊婦さんの飲酒に安全域はないのです。

また、どんな飲み方がいいかとか、食事のときなら良いとか、ゆっくり飲めば良いとか、詳しいことはまだ確かめられていません。とすると、今のところ『安全のため、妊娠中は飲酒しないようにしましょう』としか言えないのですね。
 
もちろん妊娠中に飲酒したら、絶対障害が出るわけでもないですが、『例えば1回目の妊娠で飲んでも大丈夫だったから、次の妊娠でも大丈夫かな?』というわけではないのです。


どれくらいの頻度でおこるの?

アメリカでは新生児1,000人あたり1~2人、日本では1991年の調査では1000人に0.1~0.05人くらいとされています。が、その後は調査が行なわれていません。多分もっと増えていると思われます。


どうやったら予防できるの?

これは妊娠中お酒を飲まなければ100%予防できます。『100%』ってすごいことですよね。


胎児性アルコール症候群
  • 妊娠中の飲酒が原因でおこる胎児の障害
  • 飲まなければ100%予防可能


アメリカではお酒の容器に、妊婦さんは飲酒しないようにという『警告表示』が付けられています。日本でもビール酒造組合が6月から、『妊娠中や授乳期の飲酒が胎児に悪影響を与える可能性を示す』という注意書きをお酒に表示します。妊娠したらお酒は飲まないようにしましょうね。また、周りの方もすすめないようにしたいものですね。


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  • 更新日:2004年06月27日

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