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転職活動の筆記試験 - その傾向と対策(2ページ目)

採用試験は面接ばかりとは限りません。適性テストや一般常識試験などの筆記試験を課す会社も数多くあります。試験の傾向を知り、対策を練りましょう。

執筆者:西村 吉郎

仕事を遂行する上で必要な知的能力をチェックする能力適性テストは、具体的な職業にあわせてさまざまなものが使われていますが、一般職業適性テストでは、論理的思考力、言語的思考力、数的思考力、抽象的思考力、技術的能力、事務的能力などが試されます。

一例として、プログラマー適性テストでは、能力として
1.数的能力:示された数字の配列から関連性を理解し、数字を効率的に操作する能力
2.文章理解能力:問題として与えられた条件、求められている事柄を正しく理解する能力
3.帰納推理能力:特殊な事柄から一般的原理を引き出す能力
4.演繹的能力:一般的原理から推理応用する能力
5.照合置換能力:与えられた索引と照合し、規則に従って回答を導き出す能力
などをチェックするとしています。

こういうと、何やら難解な問題がでてきそうですが、実際の問題は、義務教育終了程度の学力があれば解ける問題ばかりです。ただ、問題数の割にテスト時間が短いのが特徴です。もともとこのテストは、だれがやっても時間内にはやり終えられない量の問題が出題されるものですから、やり残しがでたとしても気にかける必要はありません。

●受験対策
性格適性テストは、行動特性や個性を探ろうとするものですから、前もって対策することはできません。一方の能力適性テストは、思考力や判断力、作業のスピード、正確さなどを測るものです。この能力適性についても、恒常性というものがあって、いくら練習を積んだからといって、極端に成績が向上するというものではありません。ですから、前もって練習することにはあまり意味がないことになります。

それでも、事前に、どのような形式で、どの程度の難しさなのかといったことを知っているといないとでは、心理的な緊張の度合も大きく違ってきます。変えようのない性格適性はともかくとして、職業適性テストは試験問題集として市販されているものもありますので、一度はチャレンジしてみるべきでしょう。


日頃の情報摂取量がものをいう一般常識試験

一般常識試験は、国語、社会、数学、英語、理科などに関する諸問題を組み合わせて出題されるのがふつうです。漢字、数学、英語、時事問題の4つが主流ですが、中には政治・経済、業務知識などに関する問題を出す会社もあります。試験の難易度は会社にもよりますが、それほど高度な問題はないと考えていいでしょう。国語や数学、理科で公立高校入試程度、英語では英検3級程度といわれます。

具体的には、国語では漢字の読み書きや反対語の書取り、四字熟語の漢字や意味を答えさせるもの。歴史・地理では、事件とそれが起きた国や関係する人物を答えたり、文章の正誤を答えさせるものが目立ちます。数学は簡単な二次方程式を解いたり、図形の面積を求める問題、文章題などが多く出題されています。時事問題では国際時事略語を上げ、それと正式名称とを結ぶ問題などがよくあるパターンです。
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