転職のノウハウ/転職活動の面接対策

面接官はどこをどうチェックする? 面接の傾向と対策(3ページ目)

転職活動の最大のヤマとなるのが面接。その場面で、面接官は応募者のどこを見、どう判断するのでしょうか。

執筆者:西村 吉郎

経歴の評価
中途採用で最も採否を左右するのが経歴の部分です。即戦力となれる人材を求めるのか、潜在的に能力があれば入社後に育てていこうと考えるのかなどキャリアの見方はそのときどきの採用計画によっても異なりますが、いずれにしても、予定している仕事を即こなしていけるだけの知識、技術が身に付いているか、あるいは潜在的な能力ありと判断できるかどうか、徹底的にチェックすることになります。

ただ昨今は、即戦力としての捉え方にも多少の変化が見られます。従来は、今現在在籍する社員との比較で、その中の誰かにすぐにでも置き換えられるだけの能力があれば採用される可能性は高かったのですが、最近は、能力的に既存の業務に対処できるかどうかだけでなく、この人を採用することで新しい分野のの業務や製品開発につなげていけるかどうかまでチェックされるようになっているのです。

「新しいモノの見方、異質の経験でもって、既存の職場に新風を吹き込んで欲しい」という考え方は従来から転職者に期待される一つの側面としてありますが、そんな文化的な面での変化だけでなく、新しい飯の種を持ち込んでくれることまで期待するようになっているわけです。したがって、キャリアの評価に際しては、既存の社員が持ち合わせていない異質の経験(異職種、異業種経験など)がより重点的にチェックされる傾向が強まっています。


表現力・理解力のチェック
コミュニケーション能力の基礎としてチェックされるのが表現力や理解力です。表現力とは、自分の考えをどれだけ的確に相手に伝えることができるかということ。理解力は、相手から問いかけられてる事柄を的確に受け止める力と考えていいでしょう。

この能力は、面接での質疑応答全般を通してチェックされることになりますが、決して話し上手である必要はありません。意見や回答を求められたとき、それに的確にボールを返すことができればいいわけです。何事もいったん否定してから話し始める人、回りくどい話し方をする人は嫌われます。思い当たるフシがある人は、面接ではできるだけ簡潔に返答することを心がけてください。

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