キャリアプラン/キャリアアップの方法

やる気の持続は完成度7割をイメージする

前号に引き続き、今月は、五月病から逃れるために、やる気を維持する方法がテーマです。今回は7割の完成率で取り組む方法と成功イメージの作り方を紹介します。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

前号に引き続き、今月は、五月病から逃れるために、やる気を維持する方法がテーマです。今月は3回に渡り、掲載していきます。

ワクワクするような目標を持つ

予想を覆した16年ぶりの快挙に日本中が沸いた
昨年、男子バレーボールの植田ジャパンが大方の予想を覆して、見事16年ぶりのオリンピック出場の権利を勝ち取りました。彼ら植田ジャパンは前評判が高くなく、これまでの大会でも後ろから数えた方が早い順位にとどまっていました。ではなぜここまで躍進できたのでしょうか?

それは「16年ぶりのオリンピック出場」という、何とか手が届きそうな魅力的な目標があったからといっても過言ではないでしょう。植田監督は就任当初から「2008年、北京オリンピック出場」を目標としていました。

彼は、オリンピックに出るには何が必要かを考え、長期的視野に基づいて4年後、2年後、1年後とチームの強化計画を立てていきました。敗戦するたびにマスコミから弱いとこきおろされても、短期で結果を出すことより2008年に結果を出せるチーム作りを優先させました。

普段の練習では選手のスパイク率やレシーブ率などプレーをデータ化して、情よりも理で選手を説得して強化するなど、練習内容を具体化したそうです。

そして「五輪出場」という目標のために何をすればいいかの5W1Hを明確化して長期的に強化した結果、途中で挫折しかけてもモチベーションを絶やさず今回の目標達成につなげたのです。

このように、想像しただけでワクワクするような目標を持つことは「目標を達成したい!」という気持ちを強め、是が非でも達成したいがために戦略も具体化されていきます。

植田ジャパンが幾多のピンチを経験しても高いモチベーションを維持できたのも、オリンピック出場という明確な目標をもっていたからでしょう。次回のロンドン五輪では出場のみならず、メダルを獲得するという大目標に向かってほしいですね。

次のページでは、作業興奮についてお話しましょう。
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