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| 子どもがハイハイやつかまり立ちができるようになったら、危険なところはないか家中のチェックをしましょう。 |
日本の子どもの死因は「不慮の事故」が第1位を占めており、交通事故や溺水(できすい)などの事故は、病気による死亡より多くなります。子どもにとって事故は病気以上に生命を脅かす存在なのです。特に乳幼児(2才以下)の場合、家庭内事故の割合が多くなります。自宅ですごす時間が多く、その分住まいの中で起こる事故の割合が多くなるというわけです。事故はだれにでも起こりえるものですから、有効な事故防止策をとって未然に防ぐことが大切になってきます。
今回は特に事故が起こりやすいといわれる次の3ヶ所について起こりやすい事故、事故防止策を見てまいりましょう。
■バルコニーおよび出窓
■キッチン
■浴室
危険エリアその1:バルコニー・出窓
バルコニーや出窓で起こる事故といえば転落事故。このような場所にはたいてい手摺や柵がついていますが、なにか基準はあるのでしょうか。建築基準法施行令第126条では
「屋上広場または2階以上の階にあるバルコニーその他これに類するものの周囲には、安全上必要な高さが1.1m以上の手すり壁、さくまたは金網を設けなければならない」と定められています。つまり2階以上の部分のバルコニーには、高さ1.1m以上の手摺またはさくをつけなければならないことになっているのです(※1)。
(※1)マンションと3階建て以上の戸建住宅などに適用。2階建て以下の一般的な戸建住宅には適用されません。住宅金融公庫が監修する『木造住宅工事仕様書』(※2)に「バリアフリー住宅工事の仕様」が記載されています。こちらは公庫融資において金利優遇を受ける場合の技術指針となり、一般的な住宅では適用されませんが、マンションではこの基準を遵守しているケースが多いと言えます。それではその内容を見てみましょう。
(※2)平成17年改訂(全国版)「木造住宅工事仕様書」による。 |
| 【図1】足がかりのない手摺。足がかりのない手摺形状では、床から1.1m以上あれば良い |
まず、手摺の高さですが、【図1】のように足がかりのない場合は床面から1.1m以上となります。1.1mとは大人の重心よりやや高く、大人でも安心感を得られる高さなのです。子どもの場合は80cmという高さがひとつの落下防止の目安になります。足がかりがある場合は、子どもがそこによじ登る危険があるためその部分から80cm以上の高さを必要とします。
例えば【図2】のように、手摺の途中に横桟が入るデザインでは、そこが足がかりになるので(B)の部分が80cm以上必要と規定されています。ただし、足がかり(C)の寸法が30cm以上65cmまでのものが対象となります。手摺自体は床から1.1mあるので、30cm以下の足がかりの場合は、そこによじ登っても手摺の天端はそこからさらに80cmはある計算になるのでOKとなります。反対に足がかりの部分が床から65cm以上であれば子どもはよじ登れないとみなし、それは足がかりではない、と考えます。
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| 【図2】足がかりのある手摺形状。足がかりがあり、子どもがよじ登る恐れがあるときは手摺の高さは足がかりの部分から80cm以上が安全の目安 |
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| 【図3】手すり子の間隔。手すり子と手すり子の間隔は11cm以内が目安。子どもの頭が通らない寸法です |
では次に、【図3】Dのような手すり子の間隔の規定を見てみましょう。いくら手摺が高くても、手すり子のあいだをすり抜けて落ちては意味がありません。手すり子の間隔は、内法で11cm以下が安全の目安です。ちょうど子どもの頭が抜けない寸法です。この手すり子の間隔の規定は、足がかりまたは床から80cm以下の部分、つまり子どもが落下する恐れのある部分が対象になります。
さらに、出窓につく落下防止手すりについて見てみましょう。出窓も足がかりになるため、手摺の取り付け寸法が規定されています。【図4】のように基本的にはバルコニーの手すりと同じ考え方をします。足がかりになると思われる窓台の高さ(C)が65cm以下の場合、よじ登ることを想定して(B)は80cm以上と定めています。反対に窓台の高さが65cm以上の場合、よじ登らないと考えて、落下防止手すりは床から1.1mのところにつければ良いとされています。出窓の落下防止手摺も、手すり子間隔は内法11cm以下とするように規定されています。
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| 【図4】出窓の落下防止手摺。出窓の落下防止手摺の高さの基準も足がかりとなる部分から考える |
それでは次に
キッチン、
浴室での事故防止についてみてみましょう。