危険エリアその3:浴室
乳幼児の不慮の事故死の中で「不慮の溺死および溺水」の割合に注目してみましょう。
■乳幼児に多い「不慮の事故」・0歳 第4位不慮の事故死(5.9%)(0歳児全死亡者に対する割合)
「不慮の事故」の内訳
1 不慮の窒息--70.8%
2 交通事故--11.8%
3 転落、転倒--6.1%
4 不慮の溺死および溺水--5.2%
・1~4歳 第1位不慮の事故死(24.8%)(1~4歳児全死亡者に対する割合)
「不慮の事故」の内訳
年齢別に詳しくみると
1歳--1位 不慮の溺死および溺水(37.6%) 2位 交通事故(30.8%)
2歳--1位 交通事故(44.0%) 2位 不慮の溺死および溺水(18.7%)
3歳--1位 交通事故(35.2%) 2位 不慮の溺死および溺水(19.7%)
4歳--1位 交通事故(44.2%) 2位 不慮の溺死および溺水(21.2%)
0歳では不慮の事故死は全体の5.9%ですが、これが1~4歳になると第1位で24.8%を占めるようになります。不慮の事故死の内訳では、1歳では不慮の溺死および溺水が1番多く、2、3歳では交通事故に次いで第2位となります。2、3歳からは活発に外で遊ぶようになるためと考えられます。不慮の溺死および溺水のうち、2歳までは浴槽での事故の割合が高くなります。このことから、2歳前後までは浴槽での事故を十分に警戒する必要があるといえます(平成13年人口動態統計より)。
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| 【図7】お風呂の浴槽の高さは50cm以上あると0~2歳の子どもが落ちにくくなります |
国民生活センターの「浴槽のふちの高さや幼児の姿勢と浴槽への転落の関連性に関する調査」では、この浴槽での溺死を防ぐためにはふちの高さが50cmあればよいという結論を出しています。浴槽のふちの高さは【図7】の(A)の部分です。浴槽のふちの高さはモデルルームなどで確認することができます。
最近のバリアフリーの流れの中で浴槽のふちの高さは低くなりつつあるようですし、すでにある浴槽のふちの高さを変えることはなかなか対処が難しいといえます。その他に取れる対処方法としては
■常に水を抜いておく
■外から鍵をかける
■浴槽のふたをしっかりした構造のものとする
などがあげられます。浴室の水の事故を防ぐために、このような対応をとることがとても大事だと言えますね。
ベランダや出窓の手摺に関しては、現在はご紹介した住宅金融公庫の手摺基準で作られることが多いです。しかし、中には適していないつくりのものがあるかもしれません。購入時に安全対策全般について確認することをお勧めします。ただ、せっかく建物側で落下防止策がとられてたとしても、残念なことに落下事故は絶えません。多くの原因は、実際の生活の中で手すりの近くに物を置き、それが足がかりになって子どもが落下するというものです。
危険防止のために、いますぐバルコニーや出窓の付近を点検し、足がかりとなりそうなものをどけておきましょう。特に問題となるのが、エアコンの室外機や後付けのラティスフェンスです。キッチンや浴槽もあわせ、購入後の住まい方に十分気をつけて、お子さんが安全に暮らせるような住まい環境を整えるようにしましょう。
【参照先】
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