マンション物件選びのポイント/マンションの防音・騒音対策

子どもがいる家庭で心がけたいマンションの騒音対策(3ページ目)

小さい子どもがいるからこそ、日頃から走る足音や泣き声などの「騒音対策」を心がけたいもの。今回はカーテンやカーペット、布などを使ってちょっとした工夫でできる「住まいの騒音対策」をご紹介します。(2017年12月改訂、初出2009年10月)

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

床から漏れる騒音対策

リビング・ダイニングや子ども部屋など、子どもが走り回ったり飛び降りたりする可能性のある部屋には騒音対策をしておきましょう。特にフローリングの床は音が響きやすいので注意が必要です。

対策1:敷物を敷き詰める
床にはクッション性のあるカーペットやラグ、置き畳を敷き詰めましょう。カーペットは毛足が長く、裏にクッション材のついているもの、置き畳はなるべく厚めのものを選ぶとよいでしょう。

対策2:脚カバーをつける
イスの足カバーは床のキズ防止にもなる

イスの足カバーは床のキズ防止にもなる

イスを引く音、テーブルを移動する時に出る音対策として、床材の保護も兼ねてイスやテーブルの脚に「脚カバー」を取り付けておきましょう。いろいろな柄の市販品が出回っています。 

対策3:ドアを閉める音にはドアクローザーや戸当たりテープを
扉をバタンと閉める音も意外と上下階に響きます。対策としてドアの上部にドアクローザーをつけたり、ドア枠に戸当たりテープをつけることをおススメします。ドアクローザーをつけると扉を閉める速度を調節できるので、子どもの指はさみ事故防止にも役立ちます。

対策4:走りまわれない家具配置
子どもは広い空間があったり回遊性のある家具配置になっていると、走り回りたくなります。下図のように、ところどころに行き止まりを作るなど、子どもが走り回りにくい家具配置にしておくのも一つの対策になります。
家具の配置を変えて行き止まりを設けてみる

家具の配置を変えて行き止まりを設けてみる


 
以上、手軽にできる騒音対策をまとめましたが、基本的には家の中では「走らない・ジャンプしない」ことをお約束しましょう。また、小さいうちはお友達と遊ぶ時は外でね、と決めておくと良いかもしれません。

普段からできる騒音対策

子どももご近所の人と顔見知りになっておこう

子どももご近所の人と顔見知りになっておこう

日頃からできる一番の対策は、ご近所の人に会ったら挨拶を交わし、子どもの顔を覚えてもらうことです。そしてたまには「ご迷惑をかけていませんか」と聞いてみるといいと思います。

子育ての最中に、一切の音を消すことはできません。だからこそ、普段からできるだけの騒音対策をとっておくことと、「迷惑をかけないようにしよう」という気持ちを持っていることが大切です。

例えば誕生日パーティなどで自宅に大勢の子どもが集まり、大きな音が出る可能性のある時などには、事前に事情を説明しておくだけでも、相手の受ける印象は変わってくるでしょう。

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