マンション物件選びのポイント/マンションの防音・騒音対策

子どもがいる家庭で心がけたいマンションの騒音対策(2ページ目)

小さい子どもがいるからこそ、日頃から走る足音や泣き声などの「騒音対策」を心がけたいもの。今回はカーテンやカーペット、布などを使ってちょっとした工夫でできる「住まいの騒音対策」をご紹介します。(2017年12月改訂、初出2009年10月)

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

窓から漏れる騒音対策

窓や壁を通して漏れる音について今すぐできる対策を挙げてみましょう。

対策1:窓を閉める
子どもが泣いた時、興奮して声が大きくなっている時、あなたがこれから子どもを叱ろうという時など、大きな音が出るなと思う時まずは「窓を閉める」ところから始めましょう。暑い夏でも開けっぱなしはNGです。

対策2:カーテンを閉める
窓を閉めた上にさらにカーテンも閉めると遮音効果が上がります。カーテンの生地は厚めのほうがよく、市販されている「防音カーテン」もいいでしょう。

カーテンは窓の部分を覆うだけでなく、幅も長さもたっぷりと。例えば腰窓でもカーテンは床までの長さにしておくと、より効果が期待できます。
腰窓でもカーテンは床まで垂らすほうが音は響きにくい

腰窓でもカーテンは床まで垂らすほうが音は響きにくい



 
対策3:二重サッシにする
ピアノなどの楽器を定期的に習うようであれば、窓の内側にサッシをもう一枚つけて「二重サッシ」にする対策が有効です。二重サッシにすると防音効果が高まるほかに、室内の断熱性の向上や防犯対策にもなるなど、遮音以外にもさまざまなメリットがあります。

二重サッシを取り付けるリフォームは、賃貸住宅では貸主の許可がいりますが、分譲マンションなら基本的に可能です。

戸境壁から漏れる騒音対策

壁を通して隣の住戸になるべく音を伝えないためには、戸境壁(こざかいかべ:マンションやアパートなどで隣住戸との間にある壁)にある程度の遮音性が必要です。

マンションであれば戸境壁は基本的にコンクリートでできており、遮音性は期待できますが、厚みが十分でなかったり、コンセントボックスの欠き込みなどがあると、コンクリートでも音を通しやすくなります。

木造のアパートの場合、遮音性があまり期待できない簡易壁(例:軽量鉄骨+プラスターボード)等でできているものもあります。その場合は下記のような対策を取ってみてください。

壁際には家具を置いたり、インテリアを兼ねて布を張ってみても

壁際には家具を置いたり、インテリアを兼ねて布を張ってみても

 

対策1:壁際に家具を置く
戸境壁ぎわに本棚やタンスを置き、そこに荷物や本をなるべく詰めてワンクッションおくようにしましょう。家具があることで音の伝わりを減らすほかにも、子どもが壁を直接たたく心配もなくなります。

対策2:壁に布を張る
家具を置くことが難しければ、壁一面に布を張ってみましょう。布は音を吸収してくれます。薄い生地よりも、例えばキルティングのような厚手の生地方が効果があるでしょう。

それでは次のページで床から伝わる音の対策を見てみましょう。

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