家を建てるまで

更新日:2006年10月25日

地鎮祭・上棟式は建て主が施主になる日

家づくりは設計者や施工者、職人との闘争ではありません。また家を新しくて気に入ったかたちにすることではありません。近年では失われつつある地鎮祭や上棟祭がどんな意味の祭りなのか考えてみましょう。

建て主が施主になる日


近年地鎮祭は行うけれども、上棟式は行われないことが多い。さらにどちらも行わない建て主が多くなりました。以前は両方とも家づくりの儀式として一般的に行われていました。

「すまう」ことは常に神とあるといいます。暮らしにおいて住まいとは神聖な場なのです。ですから住まいの中でけんかをしたり、ののしり合ってはいけない場なのです。古代の人は「す」という音に神=生命発現の根源をみていたといいます。家づくりで儀式が多いのもこういった背景があるのです。また地域社会や協力してくれる友人、仲間に施す心がこれらの儀式に表れているのです。地鎮祭や上棟式を省略してしまうような近年において、施す人ではなくほとんど建て主になってしまったような感じがします。



餅まきをする施主


餅まきに集まる地域住民の方々



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佐川 旭

住宅だけでなく、公共建築や街づくりまで手がけるベテラン建築家。

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