結婚式・披露宴の準備/結婚式の基礎知識

結婚式の常識・非常識を探る(1)婚約編(2ページ目)

結婚式の変遷を振り返りながら、何が常識で、何が非常識なのかを探っていくシリーズ、まずは、両家の価値観で大きく左右される結納や仲人についてです。常識という基準を知ってスムーズな準備をしましょう!

清水 恩

執筆者:清水 恩

結婚ガイド

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結納の変遷

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現在ではホテルや料亭に両家が集まって行われる集合型結納や儀式を省いた顔合わせ会食が一般的に
結納とは、結婚の約束を交わす証として、結納品をやり取りし、それを機に正式に婚約関係を公にするというもの。関東と関西で大きくやり方が異なりますが、最も正式なのは、仲人が新婦の自宅を訪れ、結納品を納める方法です。

関東では、両家が結納品をやり取りするので、仲人が新郎の家からの結納品を渡した後、新婦の家から結納品が渡され、それを新郎の家に持っていき、請書を再度新婦宅に持参します。関西では、結納品は新郎側から新婦側に納められるのみで、新郎の父と新郎本人もともに持参するケースが多いです。

それぞれの実家が遠く離れているなどで、往復することが困難なケースもあって、どちらかの自宅に両家が集まって、結納の儀式を行う集合型の結納が増えました。結納というのは、「お嫁さんをいただきに行く」ということでもあるので、基本的には新婦の家に集まって行われることが一般的でした。結納式の後には、食事が用意され、親睦を深めるための会食を行います。

さらに、家に人を招く煩雑さもあってか、ホテルや料亭などの場所を借りて、そこに集合するケースが増えてきたわけです。古くから結婚式を扱っているウェディング会場では、この結納のためのプランが用意されているケースも多いです。仲人を立てない新郎新婦も増えてきて、結納式の進行を会場のスタッフが仕切ってくれるのも、両家にとっては助かることですしね。

さらには、儀式も必要ないのでは?ということで、結納品のやり取りも省いて、両家の会食のみを行う、いわゆる「顔合わせ会食」という形が増えてきたのです。堅苦しいものではなく、フランクに行いたいという両家に選択されている形です。


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